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孫子研究ブログです。孫子兵法は別名『孫子兵経』、『SUNTZU』、『The Art of WAR』ともよばれています。ナポレオンや毛沢東も愛読していました。注釈者には曹操、杜牧、山鹿素行、荻生徂徠、新井白石、吉田松陰、等の有名人も多いです。とにかく深いです。

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2013-03-10 (日) | 編集 |
孫子 兵法 大研究!

本文注釈:孫子 兵法 大研究!

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『故に兵を知るの将は、民の司命、国家安危の主なり。』:本文注釈

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 「兵を知るの将」と、「民の司命、国家安危の主」とのつながりを考えて見ると、ここでの「兵」の意味は「兵士」ではなく、「戦争」であることがわかる。兵士を知るというだけでは、民の命や国家の安泰は守りきれないからである。つまり「兵を知るの将」とは、「戦争というものを広く知っており、その対処方法を熟知している将軍」という意味であり、民の命運と国家が安泰・危機のいずれかとなる鍵を握っている者、ということである。意訳すると、「民の命や国家を安泰たらしめるのは、戦争を熟知した将軍である。」ということである。このように戦争のことをよく知り、しかも天下にその名が轟いている将軍が自国にいれば、敵国の軍は容易に我国に攻め込むことができず、強力な抑止力となると、孫子は暗に言っているのである。戦争のことを良く知り、孫子が理想とするような者がいるかどうか、日本の戦国時代に遡って考察してみると、何人かの戦上手の大名の名前が思いつく。しかし、その中でも格が違って飛び抜けていたのは武田信玄である。「 人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」の言葉でも知られるように、家臣一同の団結力こそ、武田家が天下にその武を誇れた第一の要因であった。当時、戦上手な大名はキラ星の如く存在したが、信玄だけは別格であり、上杉謙信を除き誰も信玄存命時は刃向かうことはできなかった。信玄は戦術だけでなく、外交やスパイの活用にも長けており、何より戦を必要以上に行わず、民の信頼も厚かったから国も富んでいた。このような戦上手がいる国に、そもそも攻め込もうと考えようとすることは非常に難しいことである。ゆえに、孫子も戦争を熟知している将軍を重宝したというわけである。ここで念を押しておくが、「兵を知るの将」とは、単に「戦が上手な将」という意味ではない。「戦争に関連するありとあらゆることを知っていて、それに対処できる将」という意味である。又もう一度例に出すが、日本の戦国時代の大名である武田信玄を例にするとわかりやすいだろう。信玄は戦に単に強いというだけではなく、民心も掴み、むやみに戦争を行なわずに力を貯え、自国の有利になる様に様々な外交政策もおこない、独自の忍者軍団も従え情報収集にも事欠かなかった。このような将軍を、孫子は理想としたわけである。人情の機微、五事・七計に長けた将は孫子存命の時代にもそうはいなかったであろう。まさにこのような将軍こそ国の宝と呼ばれるにふさわしいと言えるのではないだろうか。


司-①つかさどる。とりしきる。②つかさ。㋐役所。職務として行う所。㋑職務をとりしきる人。役人。かさ。【解字】会意。「人」の変形+「口」(=穴)。人が小さな穴からのぞき見る意。転じて、つかさどる意。一説に、「祠」の原字で、まつる意から転じて、おさめる意。

命-①下位の者に言いつける。神や目上の人のおおせ。②名づける。名簿に名を記す。③天から授かったもの。㋐いのち。㋑めぐりあわせ。④めあて。目標。⑤みこと。神の称号。【解字】もと、口部5画。会意。「口」+「令」。口で言いつける意。

司命-生殺の権を持つもの。また、たのみとするもの。中国において、本来、北斗七星の魁(かい)(桝(ます)の部分)の上方にある星座文昌宮六星の第4星を司命という。古来、人間の寿命をつかさどる天神と考えられ『楚辞』九歌には大司命、少司命の2神が見え、文昌宮第5星の司中、第6の司禄とともに祭祀の対象とされた。とくに道教では人間の寿命台帳を管理し、人間の行為の善悪を監視する三尸虫(さんしちゅう)や竈神(かまどがみ)の報告に基づいて寿命の増減を行う神と考えられた。

安危-安全か危険かということ。

主-①中心である。おも(な)。②つかさどる(人)。㋐中心となって管理する。㋑一家・一国・一団などの長。あるじ。ぬし。㋒宇宙の支配者。神。③それを中心とする。④他にはたらきかける側。他人を迎えて接待する側の人。⑤そこにとどまっているもの。みたましろ。【解字】燭台の上で静止して燃えたつ炎をかたどった象形文字。一か所にじっと留まる意から、あるじの意となる。「住」「注」「駐」などはこれから派生。





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孫子の兵法:故に兵を知るの将は、民の司命、国家安危の主なり:故知兵之将、民之司命、国家安危之主也:金谷治○金谷孫子:『故知兵之将、生民之司命、國家安危之主也。』 ※生民-岱南本は後漢の『潜夫論』や『通典』などに従って「生」字を除く。武経本・平津本・桜田本にも無い。

孫子の兵法:故に兵を知るの将は、民の司命、国家安危の主なり:故知兵之将、民之司命、国家安危之主也:浅野裕一○浅野孫子:司命-元来は、人の生死を司どるとされた星座(西洋の水瓶座、アクエリアスに相当する)の名称である。

孫子の兵法:故に兵を知るの将は、民の司命、国家安危の主なり:故知兵之将、民之司命、国家安危之主也:町田三郎○町田孫子:「民」の上に「生」が宋本にはある。孫星衍の岱南閣本『十家注孫子』の校訂にしたがって除いた。

孫子の兵法:故に兵を知るの将は、民の司命、国家安危の主なり:故知兵之将、民之司命、国家安危之主也:天野鎮雄○天野孫子:○知兵之将 「兵」は前句の「兵」すなわち勝を貴びて久しきを貴ばずの兵を受ける。この句について一説に『諺義』は「知兵之将とは兵法をよく知るの将をさす」と。また一説に『国字解』は「知兵之将とは、よく兵道を知りたる将と云ふなるべし」と。また一説に『思想史』は「山鹿素行はこの場合の兵を兵法としてゐるが、それよりも大きく、これを戦争と解した方がよい。本篇冒頭の『用兵之法』における兵を戦争とみる以上、その結びにおける兵を同じ意味に解するのは、けだし当然であらう」と。
 ○生民之司命 「生民」は民。『武経』『古文』には『生』の字がない。「司命」は星の名で、大司命と小司命との二つの星があり、いずれも人の寿命と運命とをつかさどる神とされている。ここではその星の名をかりて生命と運命をつかさどる者の意。この句について『大全』は「民の字は醒見を要す。軍中一切の粮草・用具、皆民命の関はる所なり。倘(も)し師老い財匱(とぼ)しくば、民何を以てか堪へん。将能く速勝を知らば、則ち民命全きを得。豈司命に非ずや」と。
 ○国家安危之主也 「安危」の「危」は安の対立語として軽く添えたもので、この場合は意味がない。「主」はつかさどる者、支配者。以上の兵を知るの将についての句について、一説に『諺義』は「将の善悪・知不知によって、士卒の死生、国家の安危のかかる処なれば、将は生民の命のつかさなり。国家を安くするも危くするも将の心にあることなれば安危の主なるなり」と。また一説に『国字解』は「この人存すれば国家安穏に、この人死すれば国家危亡するゆえ、国家安危の主なりと云へり」と。また一説に『詳解』は「民の司命とは我の民を生かし、敵の民を殺すを云ふなり」「我が国家をして安んじ、敵の国家をして危からしむ。故に国家安危の主なりと曰ふ」と。

孫子の兵法:故に兵を知るの将は、民の司命、国家安危の主なり:故知兵之将、民之司命、国家安危之主也:フランシス・ワン仏訳 孫子○フランシス・ワン孫子:一、「故に、兵を知るの将は、生民の司命にして、国家安危の主なり」 「兵を知る」とは、「拙速」を知り、「敵に勝ちて強を益す」を知ることを言う。「生民の司命」とは、文字通り国民の生命を司る者の意、「国家安危の主」とは、国家の守護神の意である。曹操は「将の賢なれば、則ち国は安きなり」と言い、張豫は「民の死生・国の安危は将の賢否に繋(か)かる」と。梅堯臣は「此れ、将を任ずることの重きを言うなり」と註する。何氏は「民の性命・国の治乱は、皆、将の主とする(主(つかさ)どる)所なるも、将材の難きは、古今の患えとする所なり」と。しかも、日露戦争後の我国は、これを、必ずしも患えとする者ではなかったのである。現在に至っては、国家に於ける将材の必要すら理解しえなくなっていると言えるのではなかろうか。なお、八項の「故に、尽く兵を用うることの害を知らざる者は、尽く兵を用うることを知る能わず」は、将を任ずるに当って、その資質(将材)を判定するための基準の一つである。

孫子の兵法:故に兵を知るの将は、民の司命、国家安危の主なり:故知兵之将、民之司命、国家安危之主也:守屋洋○守屋孫子:この道理をわきまえた将軍であってこそ、国民の生死、国家の安危を託すに足るのである。

孫子の兵法:故に兵を知るの将は、民の司命、国家安危の主なり:故知兵之将、民之司命、国家安危之主也:重沢俊郎○重沢孫子:それ故、戦争に理解の深い指揮官は、庶民の命の主であり、国家の安危を左右する根本である。

孫子の兵法:故に兵を知るの将は、民の司命、国家安危の主なり:故知兵之将、民之司命、国家安危之主也:田所義行○田所孫子:○知兵之将、民之司命とは、兵法をわきまえた名将は、人民の命をつかさどるものであるとの意。
 ○国家安危之主也とは、国家の安危をつかさどる主人であるとの意。

孫子の兵法:故に兵を知るの将は、民の司命、国家安危の主なり:故知兵之将、民之司命、国家安危之主也:大橋武夫○大橋孫子:司命-生死を決する責任者  安危の主-安危を決する責任者

孫子の兵法:故に兵を知るの将は、民の司命、国家安危の主なり:故知兵之将、民之司命、国家安危之主也:武岡淳彦:新釈孫子○武岡孫子:司命-生死を決めることのできる責任者  安危の主-安危を決する責任者

孫子の兵法:故に兵を知るの将は、民の司命、国家安危の主なり:故知兵之将、民之司命、国家安危之主也:佐野寿龍○佐野孫子:○民之司命 「司命」は星の名で、人の生死を司る神とされている。ここではその星の名を借りて生命と運命を司る者の意。

○著者不明孫子:【知兵】「知」はよく知っていること。
 【司命】命をつかさどる。生殺の決定権を握るもの。人の寿命をつかさどる星や神の名でもある。
 【國家安危之主】国家の安危を左右する主人公。

孫子の兵法:故に兵を知るの将は、民の司命、国家安危の主なり:故知兵之将、民之司命、国家安危之主也:山鹿素行:孫子諺義○孫子諺義:『故に兵を知るの将は、民の司命、國家安危の主なり。』
 兵を知るの将とは、兵法をよくしるの大将をさす。将の善悪知不知によつて、士卒の死生、國家安危かかる處なれば、将は生民の命のつかさ也。國家をやすくするも危くするも、将の心にあることなれば、安危の主なる也。生民は萬民をさす。司命星と云ひて、人の命を司どる星あり、其の名をかりて司命と云へり。司命はいのちをつかさどる也。始計篇には、發端に兵の大事死生の地存亡の道なることを云ひ、此の篇は兵を知るの将は、生民國家の重任たることを云ひて、一篇の結句とす。而して兵を知るの将の太節なることを盡せる也。右の段々皆大将の作略にかかることなれば、愼まざる可けんや。六韜に云はく、兵は國の大事、存亡の道なり、命は将に在りと。三略に云はく、将は國の命也と。太公又曰はく、将は人の司命なりと。以上第五段也。孫子が書文章の奇尤も多し。此の篇、故の字を下すこと甚だ多くして、故の字一准ならず、著眼して之れを覩る可し。大全に云はく、民の字醒見を要す、軍中一切の粮草用費、皆民命の關する所、倘(もし)師老い財匱(とぼし)くば、民何を以て堪へん、将能く速勝を知らば、則民命全きを得、豈司命に非ずや。又云はく、師を興し衆を動かす、已に是れ民を勞し財を傷ぶるの事、賴みて将と為す所の者は、危きを轉じて安と為すの道有り、速勝に在る而已(のみ)、國家此の人を得、眞に乃ち民の司命、危を轉じて安と為すの主也。李卓吾曰はく、戦を作すと曰ふと雖も、其の實は皆是れ戦を欲せざるの意のみ、何となれば、蓋し此の如くならば則兵を鈍す、不可也、此の如くならば則力屈す、不可也、此の如くならば則財殫く、不可也、此の如くならば則國遠輸に貧しく、財于貴賣に竭く、不可也、此の如くならば則中原内虚に、私家の費十に其の七を去り、公家の費十に其の六を去る、不可也、唯だ粮を敵に因り食を敵に務むる有りて、乃ち可なるのみ、然れども亦以て久しふす可からざる也、故に已むことを得ざるに至りて戦ふ、寧ろ速なるとも久しきこと毋れ、寧ろ拙なるとも巧なる毋れ、但だ能く速に勝てば、拙なりと雖も可也、拙を愛するに非る也、以て速勝は巧の至り為るを言ふ、而して人知らざる也、故に之れを終ふるに勝を貴びて久しきを貴ばざるを以てす、而して又叮嚀(ていねい)以て之れに告げて曰ふ、此れ民の司命國家安危の主也と、誠に以て愼まざる可からず也、然らば則ち善く戦ふ者は上刑に服すとは、正に孫武子の赦さざる所なり。

孫子の兵法:故に兵を知るの将は、民の司命、国家安危の主なり:故知兵之将、民之司命、国家安危之主也:荻生徂徠:孫子国字解○孫子国字解:『故に兵を知るの将は、民の司命、國家安危の主也。』
 知兵之将とは、よく兵道を知たる将と云ことにて、前の不盡知用兵之害者則、不能盡知用兵之利と云句を合せ見るべし。畢竟孫子が意は、用兵之害をよく盡して知たる将を、知兵之将と云なるべし。かくの如き将は、よく速勝の理を知て、久しき戦を好まず、戦の一途に泥まず、計を以て敵を從ゆるゆへ、是を民の司命と云なり。司命と云は、天の文昌星[ぶんしょう‐せい【文昌星】‥シヤウ‥中国で、北斗七星中の6星の称。]の第五の星なり。人の吉凶禍福を司る星なり。右の如き将は、よく民の艱苦[かん‐く【艱苦】なやみ苦しむこと。艱難と苦労。なんぎ。辛苦。]を知り、民を傷らぬゆへ、司命の星を尊ぶ如くに、民の思ふと云ふことなり。國家安危之主也とは、右の如の将は、この人存すれば國家安穏に、この人死すれば國家危亡するゆへ、國家安危の主なりと云へり。蜀の諸葛孔明、唐の郭子儀、みな其身天下國家の安危にかかれり。まことに文昌司命の星に非ずや。

孫子の兵法:故に兵を知るの将は、民の司命、国家安危の主なり:故知兵之将、民之司命、国家安危之主也:吉田松陰:孫子評註○孫子評註:『故に兵を知るの将は、民の司命(天の文昌星の第五の星の名。人の吉凶禍福を司る星。)、國家安危の主なり。』
 孫子毎篇、體あり用あり、大あり、細あり、是れ及び易からずと為す。而して獨り是の篇稍(や)や降等たり。然れども猶(な)ほ將を以て結穴(けつけつ)と為す。是れ其の大關係の處なり。其の文字の精緻著實(せいちちゃくじつ)なるに至りては、猶ほ諸篇に出づ。抑々(そもそも)相模の戍(じゅ)(相模の海岸地帯における外艦に対する警備をいう。毛利藩は長らくこの任に当たっていた。)、遠輸貴売(国の師に貧しきは遠く輸すればなり。云云」と「師に近きものは貴売す。云々」参照。)、官吏の苦しむ所なり。我れ孫武を起して之れを籌(はか)らんと欲す。然りと雖も、是れ將の任なり。寧(いずく)んぞ私に言ふべけんや。

孫子十家注:『故に兵を知るの将は、民の司命』

註なし。潜夫論・通典・御覧に生の字無し。

孫子十家注:『國家安危之主也。』

孫子の兵法:故に兵を知るの将は、民の司命、国家安危の主なり:故知兵之将、民之司命、国家安危之主也:曹操孟徳:魏武帝註孫子:孫子十家註○曹公:将 賢なれば則ち國安きなり。

○李筌:将 殺伐の權威有り。敵に却って欲す。人命繫ぐ所、國家安危 此に於いて在るなり。

孫子の兵法:故に車戦に車十乗已上を得れば、其の先ず得たる者を賞し、而して其の旌旗を更め、車は雑えて之れに乗らしめ、卒は共して之れを養わしむ。:故車戦得車十乗已上、賞其先得者、而更其旌旗、車雑而乗之、卒共而養之。:杜牧:孫子十家註○杜牧:民の性命[せい‐めい【性命】万物が天から授かったそれぞれの性質と運命。いのち。生命。]、國の安危、皆将に由るなり。

孫子の兵法:故に兵を知るの将は、民の司命、国家安危の主なり:故知兵之将、民之司命、国家安危之主也:梅堯臣:梅聖兪:孫子十家註○梅堯臣:此れ将を任ずるところの重きを言う。

○王晳:将 賢なれば則ち民其の生を保ち、而して國家安きなり。否(いな)ならば則ち民毒殺を被(こうむ)る。而して國家危うきなり。明君任じて屬(つ)[屬:①つきしたがう。ある範囲に入る。つく。②つらなる。つづく。つらねる。③なかま。㋐みうち。同類。㋑生物分類上の一区分。科の下、種の上。④ショク つける。よせる。たのむ。同意語⇒嘱。⑤さかん。令制で、職・坊・寮の第四等官。明治の官制で、判任官の文官。【解字】形声。下半部「蜀」が音符で、目の大きな蚕。上半部は「尾」の変形。蚕が交尾して、子がつぎつぎと続いて生まれる意。転じて、続く、くっつく、みうちの意。]かば精ならざる可きや。

○何氏:民の性命、国の治乱は、皆、将において主(つかさ)どる。将の任の難きは、古今の患いとする所なり。

○張預:民の死生、国の安危は将の賢否に繋(か)かるか。


意訳
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○金谷孫子:以上のようなわけで、戦争[の利害]をわきまえた将軍は、人民の生死の運命を握るものであり、国家の安危を決する主宰者[しゅ‐さい【主宰】人々の上に立ち、または中心となって物事を取りはからうこと。また、その人。]である。

○浅野孫子:そうであればこそ、戦争の利害・得失を熟知する将軍は、人民の死命を司どる者であり、国家の安危を主宰する者となるのである。

○町田孫子:だから、戦争の本質をわきまえた将軍は、人民の生死の鍵を握り、国家の存亡を決する者なのである。

○天野孫子:以上のような訳で、戦争は速かに勝つことにあるという道理を知っている将軍は、国民の生命・運命をつかさどるものであり、国家を安泰にするものである。

○フランシス・ワン孫子:それ故に、戦争のこの本質を理解している将軍は、国民の運命の守護神であり、国家の命運を双肩に担う者といえる。

○大橋孫子:速戦即決が戦いの要訣であることを知らない将軍は、国民の生死、国家の安危を担う者としての資格はない。

○武岡孫子:このことは戦争指導上最も大切なことで、これをわきまえた将軍は、国民の生死を握り国家の安危を決する主宰者である。

○著者不明孫子:それで、戦争のことをよく心得ている大将は、民衆の生死の決定者であり、国家の安危の担い手なのである。

○学習研究社孫子:そこで、軍事をよく知っている指揮官は、人民の命を左右する者であり、国家の安危を担う主体者である。

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