2012-04-16 (月) | 編集 |
孫子 兵法 大研究!
本文注釈:孫子 兵法 大研究!
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『吾れ此れを以て勝負を知る。』:本文注釈
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吾-①われ。わたし。自分。話し手自身をさす語。②友人・同輩を親しんで呼ぶ語。古くは、「吾」は主として主格・所有格に、「我」は主として目的格に用いた。
知-①心に感じとる。道理をわきまえる。わかる。しる。しらせる。②よくしっている。親しい交わりがある(人)。しりあい。③つかさどる。治める。④真理をさとる心のはたらき。ちえ。【解字】形声。音符「矢」(=まっすぐに飛ぶ)+「口」。よく理解してずばりと言いあてる意。
註
○田所孫子:吾以此知勝負矣の此は上に述べた比較のこと。それによっていずれが勝つか負けるかわかるとの意。
○天野孫子:「吾」は論者みずからを言う。「此」は前文の彼我両国の比較を受ける。この句について張預は「七事俱に優れば則ち未だ戦はずして先づ勝つ。七事俱に劣れば、則ち未だ戦はずして先づ敗る。故に勝負は預め知る可し」と。
○守屋孫子:わたしは、この七つの基本条件を比較検討することによって、勝敗の見通しをつけるのである。
○重沢孫子:以上七事項の総合判断によって、勝負のほどははっきり予見できる、と孫子は明言するのですから、廟算最大の問題はこれで最終結論に達した、といえるでしょう。
○諺義:此れとは七計をさせり。主将士卒兵衆法令賞罰の上に、天時地利をくはへて、十二品々を以て考へ、我れと彼れと両国此の十二品いづれか有餘不足ありと較計するときは、ゐながら勝負明白也。是れ乃ち始計の本意、内をととのへて外をかんがふる也。但し此の中に軽重あり。主将天地法令兵衆賞罰と次第せる、是れ乃ち其の心得也。第一に主、第二に将、第三に天地、第四に法令也、兵衆士卒賞罰はこれに相續す。そのゆゑは、主将法令の内に兵衆士卒賞罰はこもるべきこと也。初段自り此の段迄を、一篇の内の第一段と見る可し。一段の内にも又小段ありといへども、先づ此の一段を一章とすべし。
○孫子国字解:吾とは孫子がみづから云たるなり。此とは右の七計を云。孫子は此七計にて、敵味方をくらべはかりて、敵味方いつれか勝ち、何れか負ると、明かに知るとなり。
○曹公:七事を以て之を計れば、勝負を知る。
○杜佑:上の七事を以て敵の情を料れば、勝負在る所を知る。
○賈林:上の七事を以て彼我の政を校ぶれば、則勝敗見わる可し。
○梅堯臣:能く其の情を索むれば則勝負を知る。
○張預:七事俱に優れば則未だ戦わずして先ず勝つ。七事俱に劣れば、則未だ戦わずして先ず敗る。故に勝負は預め知る可し。
意訳
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○金谷孫子:わたしは、これらのことによって、[戦わずしてすでに]勝敗を知るのである。
○浅野孫子:私はこうした比較・計量によって、開戦前からすでに勝敗の帰趨を察知するのである。
○天野孫子:この計算によってわたしはあらかじめ彼我両国の勝敗を知ることができる。
○町田孫子:わたしはこれらのことから戦わずして勝敗を知るのである。
○大橋孫子:の七点を検討すれば、私なら戦う前に勝敗がわかる。
○武岡孫子:このような戦力比較によって、私はどちらの軍が勝ち、どちらの軍が負けるかを予測することができる。
○フランシス・ワン孫子:このような比較によって、私は、どちら側が勝ち、どちら側が敗けるかを予測することができるのである。
○著者不明孫子:私はこれによって勝敗が分かるのである。
○学習研究社孫子:私は、この七つの比較により勝敗を知るのである。
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『吾れ此れを以て勝負を知る。』:本文注釈
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吾-①われ。わたし。自分。話し手自身をさす語。②友人・同輩を親しんで呼ぶ語。古くは、「吾」は主として主格・所有格に、「我」は主として目的格に用いた。
知-①心に感じとる。道理をわきまえる。わかる。しる。しらせる。②よくしっている。親しい交わりがある(人)。しりあい。③つかさどる。治める。④真理をさとる心のはたらき。ちえ。【解字】形声。音符「矢」(=まっすぐに飛ぶ)+「口」。よく理解してずばりと言いあてる意。
註
○田所孫子:吾以此知勝負矣の此は上に述べた比較のこと。それによっていずれが勝つか負けるかわかるとの意。
○天野孫子:「吾」は論者みずからを言う。「此」は前文の彼我両国の比較を受ける。この句について張預は「七事俱に優れば則ち未だ戦はずして先づ勝つ。七事俱に劣れば、則ち未だ戦はずして先づ敗る。故に勝負は預め知る可し」と。
○守屋孫子:わたしは、この七つの基本条件を比較検討することによって、勝敗の見通しをつけるのである。
○重沢孫子:以上七事項の総合判断によって、勝負のほどははっきり予見できる、と孫子は明言するのですから、廟算最大の問題はこれで最終結論に達した、といえるでしょう。
○諺義:此れとは七計をさせり。主将士卒兵衆法令賞罰の上に、天時地利をくはへて、十二品々を以て考へ、我れと彼れと両国此の十二品いづれか有餘不足ありと較計するときは、ゐながら勝負明白也。是れ乃ち始計の本意、内をととのへて外をかんがふる也。但し此の中に軽重あり。主将天地法令兵衆賞罰と次第せる、是れ乃ち其の心得也。第一に主、第二に将、第三に天地、第四に法令也、兵衆士卒賞罰はこれに相續す。そのゆゑは、主将法令の内に兵衆士卒賞罰はこもるべきこと也。初段自り此の段迄を、一篇の内の第一段と見る可し。一段の内にも又小段ありといへども、先づ此の一段を一章とすべし。
○孫子国字解:吾とは孫子がみづから云たるなり。此とは右の七計を云。孫子は此七計にて、敵味方をくらべはかりて、敵味方いつれか勝ち、何れか負ると、明かに知るとなり。
○曹公:七事を以て之を計れば、勝負を知る。
○杜佑:上の七事を以て敵の情を料れば、勝負在る所を知る。
○賈林:上の七事を以て彼我の政を校ぶれば、則勝敗見わる可し。
○梅堯臣:能く其の情を索むれば則勝負を知る。
○張預:七事俱に優れば則未だ戦わずして先ず勝つ。七事俱に劣れば、則未だ戦わずして先ず敗る。故に勝負は預め知る可し。
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○金谷孫子:わたしは、これらのことによって、[戦わずしてすでに]勝敗を知るのである。
○浅野孫子:私はこうした比較・計量によって、開戦前からすでに勝敗の帰趨を察知するのである。
○天野孫子:この計算によってわたしはあらかじめ彼我両国の勝敗を知ることができる。
○町田孫子:わたしはこれらのことから戦わずして勝敗を知るのである。
○大橋孫子:の七点を検討すれば、私なら戦う前に勝敗がわかる。
○武岡孫子:このような戦力比較によって、私はどちらの軍が勝ち、どちらの軍が負けるかを予測することができる。
○フランシス・ワン孫子:このような比較によって、私は、どちら側が勝ち、どちら側が敗けるかを予測することができるのである。
○著者不明孫子:私はこれによって勝敗が分かるのである。
○学習研究社孫子:私は、この七つの比較により勝敗を知るのである。
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