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孫子研究ブログです。孫子兵法は別名『孫子兵経』、『SUNTZU』、『The Art of WAR』ともよばれています。ナポレオンや毛沢東も愛読していました。注釈者には曹操、杜牧、山鹿素行、荻生徂徠、新井白石、吉田松陰、等の有名人も多いです。とにかく深いです。

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2012-09-18 (火) | 編集 |
孫子 兵法 大研究!

本文注釈:孫子 兵法 大研究!

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『則ち内外の費・賓客の用・膠漆の材・車甲の奉、日に千金を費して、然る後に十万の師挙がる。』:本文注釈

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竹簡孫子では「内外」は「外内」となっている。

内外-ない‐がい【内外】‥グワイ ①うちとそと。内部と外部。特に、国内と国外。②(数量を表す語に付けて)それに近い値。前後。

費-①金品や労力を使いへらす。ついやす。②物品を買ったり仕事をしたりするために使う金銭。ついえ。【解字】形声。「貝」(=財貨)+音符「弗」(=分散させる)。散財する意。

賓客-ひん‐かく【賓客】丁重に扱わなければならない客。ひんきゃく。

用-①つかう。役立てる。もちいる。②はたらき(がある)。③する必要のある仕事。必要な金品。④もって(=以)。【解字】長方形の板に「卜」(=棒)を加え、板に棒で穴をあける意を示す会意文字。力や道具の働きの意。

膠漆-こう‐しつ【膠漆】カウ‥①にかわとうるし。②転じて、きわめて親密で離れにくいこと。

材-①山林から切り出した木。建築・工作の原料となる木(その他の物質)。②ある目的に用いる、もととなるもの。資料。③用いて役に立つ能力。うでまえ。才能がある人。【解字】形声。「木」+音符「才」(=たち切る)。たち切った木の意。

甲-①かに・かめなどの外面をおおう、から。②堅い外被。よろい。「冑」と取りちがえて、「かぶと」とよむことがある。③手・足の上の方の面。④十干の第一。きのえ。転じて、順序・成績の第一番目。第一位。二つ以上のものの一つを指していう語。⑤昔、中国で、隣保組織の単位。⑥カン音声の高い調子。⑦「甲斐国」の略。【解字】種子の外皮、または、からをかぶった草木の芽を表す象形文字。

日-①太陽。ひ。②太陽の出ている間。ひる。③昼夜二十四時間の一くぎり。ひ。④ひび。ひごとに。⑤七曜の一つ。「日曜日」の略。⑥「日本」の略。⑦「日向ひゅうが国」の略。【解字】太陽の形を描いた象形文字。

千金-せん‐きん【千金】①千枚の判金。千両。②多額の金銭。また、極めて高い価値。

師-①先生。人を教えみちびく人。人の手本となる人。②一芸にすぐれた人。技術の専門家。高僧や講談師・浪曲師などの姓名に添えて敬称にも用いる。③軍隊。周代の軍制では二千五百人を一師とする。④多くの人のあつまる所。みやこ。【解字】会意。集団+「帀」(=あまねし)。あまねく多くの人々を集めた集団の意。転じて、その長・指導者の意。

挙-①高く持ちあげる。上にあげる。②目立つように事をおこす。くわだて。③体を動かす。ふるまい。④人をとりたてる。登用する。⑤召し上げる。⑥とりあげて示す。ならべたてる。⑦こぞる。すべて。のこらず。あげて。【解字】形声。「手」+音符「與」(=ともに持ち上げる)。手で高く持ちあげる意。




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○金谷孫子:則-武経本・平津本・桜田本ではこの字が無い。

○浅野孫子:●外内-民衆と政府。ここと似た表現は用間篇の冒頭にも見え、作戦篇の「外内の費(ついえ)」は、用間篇の「百姓の費、公家の奉(まかない)」に相応する。民衆には、臨時の軍事税、牛馬の供出、物資運搬の労役などの経済的負担がかかり、また政府には、遠征軍に持参させる外交・工作費、動員した兵士を待機させる間の宿営費、留守家族への慰問費用、牛馬の飼料代、荷車の借り上げ料などの負担がのしかかる。
 ●膠漆-膠(にかわ)は皮革を張り合わせる接着剤として、漆は皮革の表面を塗り固め、強度を増す補強剤として用いる。
 ●奉-俸と同じで、供給の経費、賄い費を指す。
 ●千金-黄金千斤(約二百五十キログラム)。

○天野孫子:○則内外之費 『武経』には「則」の字がない。「内外之費」とは国内・国外においてついやす費用。「内外」について王晳は「内とは国中を謂ひ、外とは軍所を謂ふ」と。
 ○賓客之用 「賓」は客と同じ。この句は客を接待する費用、すなわち外交上についやす費用。
 ○膠漆之材 「膠」はにかわ。物を接着するに用いる。「漆」はうるし。塗料として用いる。共に兵器の製造・修理に必要なもの。「材」は材料。
 ○車甲之奉 「車」は戦車と輜重車。「甲」は甲(よろい)と冑(かぶと)。「奉」はまかなうこと、供給。一説にこの句を車・甲にそなえるものと解して、張預は「車甲とは膏・轄・金・革の類なり」と。膏はあぶら。轄はくさび。以上の二句について王晳は「膠漆・車甲は細と大とを挙ぐ」と。
 ○日費千金 「金」について、秦代黄金の一鎰(いつ)をもって一金としている。一金は二十両(一説に二十四両)、一両は二十四銖(しゅ)。一両は今の十六グラム。この句は一日に極めて多くの金額を費すことを言う。
 ○然後十万之師挙矣 「然後」について『評註』は「極めて重きの意を見(あら)はす」と。『纂注』は「然る後とは、師の挙げ易からざるを言ひて、宜しく速かにすべき意、言外に在るなり」と。「師」は軍隊の意。「十万之師」は大軍。「挙」はあげて用いるの意。『国字解』は「挙るとは、地にあるものをあげ動かす意なり」と。

○守屋孫子:したがって、内外の経費、外交使節の接待、軍需物資の調達、車輛・兵器の補充などに、一日千金もの費用がかかる。さもないと、とうてい十万もの大軍を動かすことができない。 ※膠漆の材 ニカワとウルシ。ともに装備の補強に使う。

○大橋孫子:膠漆-武具製造補修用のにかわとうるし 車甲の奉-戦車と武装兵を養う費用 師挙がる-軍隊を動かせる

○武岡孫子:膠漆-武具製造用、補修用のにかわとうるし 車甲の奉-戦車と甲冑に要する資材費 師挙がる-軍隊を動かせる

○佐野孫子:【校勘】内外-「竹簡孫子」には「外内」とある。言葉としては「内外」の方が通りがよく、意味を変えるものではないので、「竹簡孫子」には従わない。
 【語釈】◎賓客之用 「賓」は客人。「用」はついえ、ものいり。従って「賓客之用」とは、客を接待する費用の意であるが、ここでは関係諸国(同盟国・友好国・中立国・敵対国)との外交上についやす費用、と解する。 
 ◎膠漆之材 「膠」はにかわで物を接着するのに用いる。「漆」はうるしで塗料として用いる。共に、弓矢・甲(よろい)の製造、修理に必要なものであるが、ここでは一般に武器・装備を製造、修理するために要する材料を指す、と解する。
 ◎車甲之奉 「車」は前記の戦車(軽車)・輜重車(重車)。甲はよろい。「奉」はまかなうこと。
 ◎日費千金 「一金」は一鎰(いつ)のことで、一鎰は二十両(二十四両・三十両などの説もある)。一両(周代の一両は、約十六グラム)は二十四銖(しゅ)。「千金」は千鎰となるが、ここでは金額がきわめて多いことを指す、と解する。
 
○フランシス・ワン孫子:註 曹操は、その外に、将兵の功労に報いるための費用があると註している。

○田所孫子:○内外之費とは、国内国外で費う軍の費用。 ○賓客之用とは、戦争関係の外国使節に使う費用。
 ○膠漆之材とは、武器・戦車等の装備に使用する膠や漆の資材。
 ○車甲之奉とは、戦車に乗った将士に対する戦時特別手当のごときもの。
 ○日費千金とは、一日に軍用金が千金かかるとの意。
 ○然後十万之師挙矣とは、そこで始めて十万の軍隊が動かせるとの意。

○重沢孫子:本国から糧食を供給するとすれば、国内国外の費用は、外交関係の使者の接待費、器物補修用の膠・漆などの資材、車・甲の補給費などを合せると、一日単位で千金となる。これだけの出費をしてこそ、はじめて十万の部隊が動かせるのである。

○著者不明孫子:【内外之費】「内外」は、王宮の内と外、都城の内と外、国内と国外、国内と戦場等々いろいろに解釈できるが、それらを厳密に意識して区別した言いかたではあるまい。「内外の費」は一般の行政上の経費をいうのであろうが、戦争になれば、そのための人件費・食糧費・輸送費などが急激に増加する。
 【賓客之用】外国からの使臣(つまり賓)に対する接待費。一種の外交費。これも戦争が始まれば、それに伴って外国との関係が重要になるから、この経費も飛躍的に増大する。
 【膠漆之材】「膠」はにかわ、「漆」はうるし。「膠漆」は兵器・器材の類の製作・補修に必要な資材。「材」は材料。
 【車甲之奉】兵車や甲冑のための経費。「奉」は供給・支出の意。
 【日費千金】毎日大金を費やす。黄金一鎰(二十両)、または一斤(十六両)を一金といった。正確なことは分からないが、だいたい二五〇~三〇〇グラムぐらい。「千金」はその十倍であるが、この前後、千とか十万とかいうのは、もちろん実数を挙げているのではない。
 【然後】「…してはじめて」という意味の接続詞。
 【十萬之師擧】「師」は軍隊。「挙」は軍隊を出動させること。

○孫子諺義:『千里糧を饋(おく)るときは、内外之費、賓客之用、膠漆之材、車甲之奉、日びに千金を費す、然して後に十萬之師擧ぐ矣、』 千里は本朝の百五六十里也。これ軍を遠くはたらかしむる大數をいへる也。糧を饋るとは、兵粮を先々へおくり軍旅の用事を我が國よりつぐのうことを云ふ。必ず糧食にかぎらず、諸事について我が國よりこれをはこびおくる、皆是れ糧を饋る也。内外之費とは、内は國中をさす、外は軍場をさす。云ふ心は、十萬の軍を出すときは、國中軍場のつひえ諸色多き也。賓客之用とは、彼我の間、使者間人の往來、他方よりのつけ届け、諸牢人其の旗下をかりて之れ有るの輩などの用也。膠漆は兵具に用ふる所のうるしにかは也。膠漆を材と云ふ也。材はうつはものと云ふ心也。車甲之奉は車甲冑のつぐのひのこと也。奉は物也、車甲をさす也。日に千金を費すは、一日のつひえ千金にみつ、此の如くあらざれば十萬の軍を用ふることあたはざる也。千金は秦は一鎰を以て一金と為す、漢は一斤を以て一金と為す、何休(後漢の學者、春秋公羊解詁その他著書多し)公羊の注に萬錢を一金と云ふ。いづれにてもつひえの大也。以上用兵の大なる費によつて、将たらんもの兵を用ふるを愼む可きことをいへる也。凡そ十萬の兵にて、千里の遠きにはたらく、是れ軍旅を用ふる大數也。二十萬卅萬五十萬の兵を用ふること多しといへどもまれなること也。十萬の軍をおこすことは、諸侯つねに之れ有るゆゑに、十萬と云へり。千里は必ず千里にかぎらざれども、其の大數をあげたる也。兵書又は經書にも遠きことには千里と云へり。ことに一國は方千里なり。しかれば千里をこゆると云ふは、敵の國中へふかく働き入るをさせるなり。用間篇に、凡そ興師十萬、出征千里と。尉繚子に云はく、十萬之師出づれば、日に千金を費すと。三略に云はく、千里糧を饋ると。大全に云はく、國家最も財を費す事、兵に逾(こ)ゆる莫し。一日難に勝たざれば、已に一日之費あり。個の日に費すの二字を説く所以は、全く是れ兵を用ふる警醒[けい‐せい【警醒】①人のねむりをさますこと。②警告を与えて人の迷いをさますこと。]を要する的の意思なり。以上第一段也。

○孫子評註:『内外の費(ついえ)、』 此の句、下の三句を領す。内は國中を謂ひ、外は軍所を謂ふ。下段の軍費、多くは内外を分ちて言ふ。此の句又以て之れを領するに足る。
 『賓客の用(客人の費用。)、膠漆の材(弓などの兵具に用いる膠(にかわ)や漆(うるし)の材料。)、車甲の奉(軍事や甲冑(かっちゅう)の供給。)、日に千金を費して、然る後十萬の師擧ぐ(十万人の軍隊を動かすことができる。) 。』然る後の二字、極めて重き意を見(あらわ)す。

○曹公:贈賞猶お外に在るを謂う。

○李筌:夫れ軍外に出れば、則ち帑藏[金品をしまっておく所。かねぐら。]内に竭く。千金を擧ぐとは多費を言う也。千里の外に糧に贏[①ありあまるほど、もうける。もうけ。あまり。②かけや競争で勝つ。まさる。]れば、則ち二十人一人を奉[①たてまつる。うやうやしくさしあげる。つつしんでする。②主君などの命令をうけたまわる。大事におしいただく。③身をささげて目上に仕える。]ずるなり。

○杜牧:軍は諸侯交聘の禮有り。故に賓客を曰うなり。車甲器械、完緝修繕す。膠漆を言う者は、其の細微を擧ぐ。千金とは費用多きを言うなり。猶お贈賞は外に在るなり。

○賈林:計費足らざれば、未だ以て師を興し衆を動かす可からず。故に李大尉曰く、三軍の門、必ず賓有りて居して論議す。

○梅堯臣:師を擧げるに十萬、糧を饋るに千里、日の費此の如し。師久しく之を戒めるなり。

○王晳:○王晳:内は國中を謂う。外は軍所を謂うなり。賓客は諸侯の使いの若し。及び軍中吏士を宴饗するなり。膠漆車甲、細と大とを擧げるなり。

○何氏:師を老し財を費す。智者之れを慮る。

○張預:國を去るに千里とは、即ち當に糧に因るべし。若し供餉[ぐ‐しょう【供餉】‥シヤウ 供物(くもつ)。]を須(もち)うれば、則ち内外騒動し、路に疲困し、蠧(と)[①樹木のしんを食う虫。きくいむし。②虫が食う。むしばむ。物事をそこないやぶる。]耗し極まり無きなり。賓客とは使命を遊士に與えることなり。膠漆とは飾器械を修めるの物なり。車甲とは膏[①肉のあぶら。脂肪。②あぶらぐすり。③つや。うるおい。④地味が豊か。⑤体内の、心臓の下の部位。]・轄[くさび【楔・轄】①堅い材木または金属で、一端を厚く他端に至るに従って薄く作った刃形のもの。物を割ったり、押し上げたり、また、物と物とが離れないように、両方にまたがらせて打ち込んだり、ほぞあなに挿し込んだりする。責木(せめぎ)。②物と物とをつなぎ合わせるもの。また、二つの物に挟まれるもの。③車の心棒の端にさして車輪のぬけるのを防ぐもの。④華道で、枝を切り撓(たわ)めて形の戻らないように張るもの、またその技法。]・金[①かね。かなもの。銅・鉄などの鉱物。②こがね。ゴールド。金属元素の一つ。金位を示す語としても用いる。③(のように)固い。(のように)美しい。ねうちがある。④おかね。通貨。昔、中国で貨幣の単位。漢代では黄金一斤をいう。⑤五行の一つ。色では白、方位では西、四季では秋に当てる。七曜の一つ。⑥将棋の駒こま「金将」の略。⑦中国の王朝名。女真族が建てた国。【解字】形声。「土」+「ハ」(=二つの点。砂金など地中の金属)+音符「今」(=ふくむ)。土中に含まれる鉱物の意。中国殷・周時代には主として青銅を、春秋時代以後は黄金をさす。]・革[①毛を除いて陰干しにした獣皮。なめしがわ。②獣皮で作った武具や楽器。③古いものを新しく変える。あらためる。あらたまる。【解字】象形。動物の全身の皮をはぎ、さらしてぴんと広げた形。たるんだものをぴんと張る意から、あらためる意に用いる。]の類なり。其の費やす所を約し、日に千金を用いて、然る後十萬の師興る。千金とは重ねて費やすを言うなり。贈賞は猶お外に在り。


意訳
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○金谷孫子:内外の経費、外交上の費用、にかわやうるしなどの[武具の]材料、戦車や甲冑の供給などで、一日に千金をも費してはじめて十万の軍隊を動かせるものである。

○浅野孫子:民衆と政府との出費、外国使節の接待費、膠や漆など装備の工作材料の購入、戦車や甲冑の供給などの諸経費は、日ごとに千金もの莫大な金額を投じつづけ、そうした念入りな準備ののちにようやく十万の軍が動けるようになる。

○町田孫子:内外の経費、賓客への進物の費用、膠や漆のはてから、戦車・甲冑の供給など、一日に千金を費やして、はじめて十万の軍を動かせるのである。

○天野孫子:国の内外での費用、外交使節などに要する費用、小はにかわ・うるしなどの材料から、大は戦車・輜重車・甲冑などの供給で、一日に千金の大金を要することとなる。こうして初めて十万の大軍を動かすことができる。

○大橋孫子:国の内外での軍費、外交使節などの費用、武具製造補修用の膠や漆の購入費、武装兵や輓馬を養う費用などのために、一日に千金を必要とする。十万の軍を動かすにはこれだけの出費を覚悟しなくてはならないのである。

○武岡孫子:内外の諸経費、外交関係費、武器及びその製造補修用のにかわとうるしの購入費、戦車や甲冑の調達費などの支払いのため、一日に千金という大金が必要である。したがって戦争を決意するときは、これだけの軍事費を最初から用意してかからねばならない。

○フランシス・ワン孫子:また、国内と戦地に要する費用、外交・工作のための出費、兵器・器材等の製作・補修に必要な膠や漆のための費用、戦車や甲冑に要する資材費は、一日に千金に上るであろう。この戦費の調達ができて、初めて十万の兵の徴募・出動は可能となるのである。

○著者不明孫子:他国からの使節の接待費など朝廷内外の経費、兵車・武器およびその材料などを賄うのに、日々千金の巨額を費やして、はじめて十万の軍隊が動員できる。

○学習研究社孫子:内部・外部での費用、外交接待の費用、補修用の膠や漆の材物、車やよろいの必要経費等をあわせると、一日に千金を消費すると見積もってはじめて、この十万の軍隊を挙兵させることができる。

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