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孫子研究ブログです。孫子兵法は別名『孫子兵経』、『SUNTZU』、『The Art of WAR』ともよばれています。ナポレオンや毛沢東も愛読していました。注釈者には曹操、杜牧、山鹿素行、荻生徂徠、新井白石、吉田松陰、等の有名人も多いです。とにかく深いです。

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2013-01-05 (土) | 編集 |
孫子 兵法 大研究!

孫子兵法問題集:孫子 兵法 大研究!

孫子兵法問題集(4)

オリジナル問題集です。「論語に始まり、孫子に終わる」と言われている『孫子』の兵法を生涯学ぶべし!








【1問目】『孫子』虚実篇の本文に、「夫れ(1)の形は(2)に象(かたど)る。(2)の行は高きを避けて下(ひく)きに趨(おもむ)く。(1)の形は実を避けて虚を撃つ。(2)は地に因りて行を制し、(1)は敵に因りて勝を制す。故に(1)に常勢なく、常形なし。」、とありますが、では、この空欄(1)、(2)に入る言葉は次のうちどれでしょう?

(1)(1)軍  (2)車
(2)(1)兵  (2)円石
(3)(1)軍  (2)無形
(4)(1)兵  (2)水

【2問目】『孫子』軍争篇の本文に、「甲を巻きて趨(はし)り、日夜処(お)らず、道を倍して兼行し、百里にして利を争うときは、則ち(1)。勁(つよ)き者は先きだち、疲るる者は後(おく)れ、其の法十にして一至る。五十里にして利を争うときは、則ち(2)。」、とありますが、さて、空欄(1)、(2)に入る言葉はどれでしょう?

(1)(1)将の過ちなり  (2)用兵の災いなり
(2)(1)三将軍を擒(とりこ)にせらる  (2)上将軍を蹶(たお)す
(3)(1)諸侯の難至る  (2)軍を乱して勝を引く
(4)(1)深間も窺うこと能わず  (2)智者も謀ること能わず

【3問目】『孫子』九地篇より問題です。本文に、「是の故に始めは(1)の如くにして、敵人 戸を開き、後は(2)の如くにして、敵 拒(ふせ)ぐに及ばず。」とありますが、では、この空欄(1)、(2)に入る言葉はどれでしょう?

(1)(1)嬰児  (2)驕子
(2)(1)群羊  (2)率然
(3)(1)泰山  (2)江河
(4)(1)処女  (2)脱兎

【4問目】『孫子』行軍篇の本文に、「軍の旁(かたわら)に(1)、必ず謹んでこれを覆索せよ。此れ伏姦の処(お)る所なり。」とありますが、さて、この空欄(1)に入る言葉は次のうちどれでしょう?

(1)険阻・潢井・葭葦・山林・翳薈ある者は
(2)衆樹の動く者、衆草の障(おおい)多き者、鳥の起つ者、獣の駭(おどろ)く者あらば
(3)山林・険阻・沮沢の形あらば
(4)絶澗・天井・天牢・天羅・天陥・天隙あらば

【5問目】『孫子』九地篇の本文に、「塗(みち)に由らざる所あり。軍に撃たざる所あり。城に攻めざる所あり。地に争わざる所あり。(1)に受けざる所あり。」とありますが、さて、空欄(1)に入る言葉はどれでしょう?

(1)天命
(2)地の利
(3)君命
(4)賞罰

【6問目】『孫子』の兵法に、「故に三軍の親は(1)より親しきは莫(な)く、賞は(1)より厚きは莫く、事は(1)より密なるは莫し。」とありますが、さて、この空欄(1)に入る言葉はどれでしょう?

(1)将
(2)謀臣
(3)嚮導
(4)間

【7問目】『孫子』軍争篇の本文に、「故に三軍には気を奪うべく、将軍には心を奪うべし。是の故に朝の気は(1)、昼の気は(2)、暮れの気は(3)。故に善く兵を用うる者は、其の(1)気を避けて其の(2)(3)を撃つ。」とみえますが、さて、この空欄(1)、(2)、(3)に入る言葉はどれでしょう?

(1)(1)満  (2)欠  (3)落
(2)(1)鋭  (2)惰  (3)帰
(3)(1)勝  (2)敗  (3)亡
(4)(1)険  (2)方  (3)円

【8問目】「孫・呉の書を蔵する者は、家ごとに之れ有り。」と古の中国の文献にみえますが、さて、この文が載っている書物の名前は何でしょう?

(1)淮南子
(2)呂氏春秋
(3)韓非子
(4)史記

【9問目】「吾れ兵書・戦策を観ること多きも、孫武の著(しる)す所は深し。」とある昔の文献に記載されていますが、さて、この文章を著した人は誰でしょう?

(1)曹操
(2)司馬遷
(3)孫臏
(4)武田信玄

【10問目】第一次大戦終結後に亡命先のロンドンで初めて『孫子』に接し、もし、二十年前にこの書を得ていたならば、あのような惨敗を免れたであろうに、と悔やんだ人は誰でしょう?

(1)ナポレオン
(2)ハンガリー帝国皇帝フランツ・ヨーゼフ1世
(3)ロシア皇帝ニコライ2世
(4)ドイツ皇帝ウィルヘルム2世









【1問目解説】

(4)が正解。

この本文の意訳は、「そもそも軍の形は水を模範とする。水の運行は高い場所を避けて低い場所へと走る。同じように軍も、敵の兵力が優勢な実の地点を回避し、敵の備えが手薄な虚の地点を攻撃して勝利する。だから水は地形に従って運行を決定し、軍は敵の態勢に従って勝利を決定する。軍にはできあがった一定の勢いというものはなく、決まりきった固定した形というものもない。」、となる。


【2問目解説】

(1)は九変篇の言葉。

(2)が正解。

(3)は謀攻篇の言葉。

(4)は虚実篇の言葉。

一里は当時の中国で約400メートル。百里で40km。五十里で20km。40kmに渡って軍がバラバラになれば、全将軍が捕まってしまうと言っています。

この文の意訳は、「こういうわけで、よろいをはずして走り、昼も夜も休まずに道のりを倍にして強行軍し、百里の先きで有利な地を得ようと競争するときには、(上軍・中軍・下軍の)三将軍ともに捕虜にされる(大敗となる)。強健な兵士は先きになり、疲労した兵士は後におくれて、そのわりあいは十人のうちの一人が行きつくだけである。(またこのようにして)五十里の先きで有利な地を得ようとして競争するときには、(先鋒の)上将軍がひどいめにあう。」となる。


【3問目解説】

(1)は地形篇の言葉。嬰児は赤ん坊、驕子は驕り高ぶった子供。

(2)は九地篇の言葉。群羊は従順な軍隊のたとえ、率然は動きの素早い蛇の名前。

(4)が正解。

結構有名な言葉だったから一度は聞いたことがあるかもしれません。


【4問目解説】

(1)が正解。

この文の意訳は、「軍隊の近くに、けわしい地形や池や窪地や葦の原や山林や草木の繁茂した所があるときには、必ず慎重に繰り返して捜索せよ。これらは伏兵や偵察隊の居る場所である。」、となる。

(2)は行軍篇の言葉。この本文の後に見える言葉。

(3)九地篇の言葉。「山林・険阻・沮沢の形を知らざる者は、軍を行(や)ること能わず。」の言葉から引用。

(4)は行軍篇の言葉。「凡そ地に絶澗・天井・天牢・天羅・天陥・天隙あらば、必ず亟(すみや)かにこれを去りて、近づくこと勿(な)かれ。」と見える。


【5問目解説】

(3)が正解。

この文の意訳は、「道路は(どこを通ってもよさそうであるが)通ってはならない道路もある。敵軍は(どれを撃ってもよさそうであるが)撃ってはならない敵軍もある。城は(どれを攻めてもよさそうであるが)攻めてはならない城もある。土地は(どこを奪取してもよさそうであるが、)争奪してはならない土地もある。君命は(どれを受けてもよさそうであるが)受けてはならない君命もある。」、となる。


【6問目解説】

(3)はその土地に詳しい案内役のこと。

(4)が正解。

間は間諜=スパイのこと。
当時、スパイを制するものが戦争を制していたと言っても過言ではない。これは現代においてもそうであることは疑う余地もない。

この文の意訳は、「そこで、全軍の中での親近さでは間諜が最も親しく、賞与では間諜のが最も厚く、仕事では間諜のが最も秘密を要する。」、となる。


【7問目解説】

(2)が正解。

この文の意訳は、「だから、(敵)の軍隊についてはその気力を奪い取ることができ、(敵の)将軍についてはその心を奪い取ることができる。そこで、朝方の気力は鋭く、昼ごろの気力は衰え、暮れ方の気力は尽きてしまうものであるから、戦争の上手な人は、相手の鋭い気力を避けてその衰えてしぼんだところを撃つ。」となる。


【8問目解説】

(3)が正解。

とにかく、昔の中国全土に普遍していたのがわかります。


【9問目解説】

(1)が正解。

この文は魏武帝「孫子序」にみえます。
曹操は孫武の言葉に大変感銘を受けたようで、「魏武帝註孫子」という、孫子注釈書において一番有名な書物をつくっています。「魏武帝註孫子」は後世の注釈家に大きな影響を与えました。


【10問目解説】

(1)のナポレオンも『孫子』を愛読していたそうです。

(2)のハンガリー帝国皇帝フランツ・ヨーゼフ1世は、1914年にフランツ・フェルディナント大公夫妻が暗殺されると(サラエボ事件)、この事件に端を発してセルビア王国への宣戦布告を行うこととなる。この一連の流れは第一次世界大戦の引き金ともなった。

(3)ロシア皇帝ニコライ2世は、日露戦争・第一次世界大戦において指導的な役割を果たすが、革命勢力を厳しく弾圧したためロシア革命を招き、一家ともども殺された。

(4)が正解。

これも、『孫子』を読んだことがある人は、一度は目を通したことがある逸話の一つかもしれません。










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