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孫子研究ブログです。孫子兵法は別名『孫子兵経』、『SUNTZU』、『The Art of WAR』ともよばれています。ナポレオンや毛沢東も愛読していました。注釈者には曹操、杜牧、山鹿素行、荻生徂徠、新井白石、吉田松陰、等の有名人も多いです。とにかく深いです。

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2013-01-07 (月) | 編集 |
孫子 兵法 大研究!

孫子兵法問題集:孫子 兵法 大研究!

孫子兵法問題集(5)

私がよりディープな『孫子』の世界にあなたを誘います。さあこの問題が解けるかな!?








【1問目】『孫子』火攻篇の本文に、「凡そ火攻に五あり。一に曰く 火人、二に曰く 火積、三に曰く 火輜、四に曰く 火庫、五に曰く 火隧。」、とありますが、この『火隧(かつい)』の意味として適当なものはどれでしょう?

(1)民家に火をかけること。
(2)火薬を用い爆発させること。
(3)橋などの行路に火をかけること。
(4)城塞に火をかけること。

【2問目】『孫子』形篇の本文に、「勝を称(はか)る者の民を戦わしむるや、(1)を千仞(せんじん)の谿(たに)に決するが若き者は、形なり。」、とみえますが、この空欄(1)に入る言葉は次のうちどれでしょう?

(1)激水
(2)積水
(3)木石
(4)円石

【3問目】『孫子』勢篇の本文に、「乱は治に生じ、怯は勇に生じ、弱は強に生ず。治乱は(1)なり。勇怯は(2)なり。強弱は(3)なり。」、とみえますが、さて、空欄(1)、(2)、(3)に入る言葉は次のうちどれでしょう?

(1)(1)形  (2)数  (3)勢
(2)(1)勢  (2)形  (3)数
(3)(1)形  (2)勢  (3)数
(4)(1)数  (2)勢  (3)形

【4問目】『孫子』用間篇の本文に、「(1)に非ざれば間を用うること能わず、(2)に非ざれば間を使うこと能わず、(3)に非ざれば間の実を得ること能わず。」、とみえます。「間」とは間諜(スパイ)のことですが、では、(1)、(2)、(3)の空欄に入る言葉は次のうちどれでしょう?

(1)(1)君子  (2)忠信  (3)賢
(2)(1)聖智  (2)仁義  (3)微妙
(3)(1)愛民  (2)廉潔  (3)厳
(4)(1)上智  (2)明君  (3)神紀

【5問目】『孫子』虚実篇の本文に、「故にこれを策(はか)りて(1)を知り、これを作(おこ)して(2)を知り、これを形(あらわ)して(3)を知り、之れに角(ふ)れて(4)を知る。」とありますが、さて、空欄(1)、(2)、(3)、(4)に入る組み合わせとして正しいものは次のうちどれでしょう?

ア 死生の地 イ 得失の計 ウ 有余不足の処 エ 動静の理

(1)(1) エ (2) イ (3) ア (4)ウ
(2)(1) ウ (2) ア (3) エ (4)イ
(3)(1) イ (2) エ (3) ア (4)ウ
(4)(1) ア (2) ウ (3) イ (4)エ

【6問目】『孫子』九変篇の本文に、「是の故に、智者の慮は必ず(1)(2)に雑(まじ)う。(1)に雑りて而(すなわ)ち務めは信なるべきなり。(2)に雑りて而ち患(うれ)いは解くべきなり。」、とありますが、さて空欄(1)、(2)に入る言葉はどれでしょう?

(1)(1)利   (2)害
(2)(1)奇   (2)正
(3)(1)強   (2)弱
(4)(1)安   (2)危

【7問目】『孫子』行軍篇の本文に、「敵近くして静かなる者は其の険を(1)。敵遠くして戦いを挑む者は人の進むを(2)。其の居る所の易なる者は(3)。」とあり、(1)、(2)、(3)には次のア、イ、ウの言葉が入りますが、組み合わせとして正しいものは次のうちどれでしょう?

ア 利するなり イ 恃むなり ウ 欲するなり

(1)(1)ア  (2)イ  (3)ウ
(2)(1)ウ  (2)ア  (3)イ
(3)(1)イ  (2)ア  (3)ウ
(4)(1)イ  (2)ウ  (3)ア

【8問目】『孫子』九地篇で、地形の用兵の法の一つに「衢地(くち)」があり、その説明で、「先に至らば而ち天下の衆を得る者は衢と為す。」とありますが、さて、もしも自分の軍が衢地に至った時はどうすべきであると孫子は言っているでしょうか?

(1)間髪を入れず死闘せよ。
(2)隊列を切り離してはならない。
(3)敵に先にそこを占拠された場合は、攻めてはならない。
(4)諸侯たちと親交を結べ。

【9問目】『孫子』九地篇の本文に、「無法の(1)を施し、無政の(2)を懸くれば、三軍の衆を犯(もち)うること一人を使うが若し。」、とみえますが、さて、空欄(1)、(2)に入る言葉は次のうちどれでしょう?

(1)(1)慈  (2)徳
(2)(1)賞  (2)令
(3)(1)功  (2)善
(4)(1)政  (2)法

【10問目】『孫子』九変篇の本文に、「諸侯を屈する者は(1)を以てし、諸侯を役する者は(2)を以てし、諸侯を趨(はし)らす者は(3)を以てす。」、とありますが、さて、この空欄(1)、(2)、(3)に入る言葉は次のうちどれでしょう?

(1)(1)業  (2)利  (3)害
(2)(1)利  (2)害  (3)業
(3)(1)害  (2)業  (3)利
(4)(1)業  (2)害  (3)利









【1問目解説】

正解は(3)。

『通典』では「火墜」とあり、十一家の注釈者の梅堯臣、賈林、何延錫の註には「火隧」の文字がみえる。

「隧」は、道路の意味であるが、特に両側を塀で囲い、外からみえないようにしてある甬道(ようどう)や、崖に沿って木を組み渡してある桟道(さんどう)を指す。

この文の意訳は、「およそ火を用いる攻撃には五種類ある。第一は、兵営に火を放ち兵士を焼き討ちする火人、第二は、野外の集積所に貯蔵されている物資を焼き払う火積、第三は、物資を輸送中の輜重部隊を焼き討ちする火輜、第四は、屋内に物資を保管している倉庫を焼き払う火庫、第五は甬道や桟道などの行路を炎上させる火隧である。」、となる。


【2問目解説】

正解は(2)。

因みに、住宅産業の積水ハウスやセキスイハイムなどの、「積水」の名前の由来は、『孫子』のこの文章にあるそうです。十分な用意・体制を持って一気に決める勝者の戦いをすることが大切である…という気持ちが込められている、ということです。なるほど!

この文の意訳は、「彼我の勝敗を計量する者は、人民を戦闘させるに当たり、満々とたたえた水を千仞の谷底へ決壊させるように仕組むのである。それこそが勝利に至る態勢である。」、となる。


【3問目解説】

正解は(4)。

この文の意訳は、「混乱は整治から生まれ、臆病は勇敢から生まれ、軟弱は剛強から生まれる。(これらはそれぞれに動揺しやすく、互いに移りやすいものである。)乱れるか治まるかは、部隊の編成(分数)の問題である。臆病になるか勇敢になるかは、戦の勢いの問題である。弱くなるか強くなるかは、軍の態勢の問題である。」、となる。


【4問目解説】

正解は(2)。

(4)の上智、神紀は用間篇にでてくる言葉。「上智」は優れた知恵者、「神紀」の「神」は、神秘不可思議の意で、間諜の用い方が外に洩れない巧妙さを褒めた言葉。「紀」は治に同じ。間諜の治め方、用い方、の意。

この文の意訳は、「聡明な思慮深さがなければ間諜を利用することができず、思いやりが深くなければ間諜を使うことができず、微妙な事まで察知する洞察力がなければ間諜の情報の真実を把握できない。」、となる。


【5問目解説】

正解は(3)。

この文の意訳は、「そこで、(戦いの前に敵の虚実を知るためには、)敵情を目算してみて、利害損得の見積もりを知り、敵軍を刺戟して動かせてみてその行動の基準を知り、敵軍のはっきりした態勢を把握して、その敗死すべき地勢と敗れない地勢とを知り、敵軍と小競り合いをしてみて優勢な所と手薄な所とを知るのである。」、となる。


【6問目解説】

正解は(1)。

物事はかならず「利」と「害」の両面を考えるようにしましょう。利だけにとらわれると、足元をすくわれますよ。

この文の意訳は、「こういう理由で、智者の考えというものは、(ひとつのことを考えるのに)必ず利と害とを交え合わせて考える。利益のあることにはその害になる面も合わせて考えるから、仕事はきっと成功するし、害のある事にはその利点も合わせて考えるから、心配事も解消する。」、となる。


【7問目解説】

正解は(4)。

敵がこういう行動をとっている場合は、こういうことである、という状況認識の仕方をのべている。これは本文のほんの一例。

この文の意訳は、「敵がこちらの近くに居りながら静まりかえっているのは、その地形の険しさを頼みとしているのである。敵が遠くに居ながら合戦を仕掛けるのは、こちらの進撃を望んでいるのである。その陣所が険しい地形でなく平坦な所にあるのは、利益を示して誘い出そうとしているのである。」、となる。


【8問目解説】

正解は(4)。

本文に「衢地には則ち交を合わせる。」とみえる。

(1)は死地の場合の対処方法。
(2)は交地の場合のこと。
(3)は争地の場合のこと。

これから行く地、いま自分がいる地は何の地に当たるのか把握することが大事、ということである。


【9問目解説】

正解は(2)。

日本では、織田信長が、無法の賞を部下にやるのが巧妙であったと言われています。

この文の意訳は、「普通のきまりを越えた重賞を施し、普通の定めにこだわらない非常措置の禁令を掲げるなら、全軍の大部隊を働かせることもただの一人を使うようなものである。」、となる。


【10問目解説】

正解は(3)。

これを基本として、応用すれば、他国の蓄え・戦力を、労費・疲労させ、翻弄することができる、ということである。

この文の意訳は、「外国の諸侯を屈服させるには、その害になることばかりを強調し、外国の諸侯を使役するにはどうしても手を付けたくなるような魅力的な事業を仕向け、外国の諸侯を奔走させるには、その利益になることばかりを強調するのである。」、となる。










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