2ntブログ
かっぱさんのBookmarkBar
孫子研究ブログです。孫子兵法は別名『孫子兵経』、『SUNTZU』、『The Art of WAR』ともよばれています。ナポレオンや毛沢東も愛読していました。注釈者には曹操、杜牧、山鹿素行、荻生徂徠、新井白石、吉田松陰、等の有名人も多いです。とにかく深いです。

孫子 兵法 大研究!トップ⇒スポンサー広告⇒孫子兵法問題集(6)孫子 兵法 大研究!トップ⇒孫子兵法問題集:孫子 兵法 大研究!⇒孫子兵法問題集(6)
-------- (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


2013-01-07 (月) | 編集 |
孫子 兵法 大研究!

孫子兵法問題集:孫子 兵法 大研究!

孫子兵法問題集(6)

いにしえの名軍師にまさるとも劣らない智恵をあなたのものに!








【1問目】『孫子』冒頭の言葉、「兵は国の大事なり。」の「兵」の解釈は、現在「戦争」とするのが主流となっていますが、では、北条氏長の『士鑑用法』や、山鹿素行の『孫子句読』では、「兵」をどのように解釈しているでしょう?

(1)兵士
(2)軍事
(3)武器
(4)武術

【2問目】『孫子』計篇から問題です。
「故に之れを経するに五を以てし、之れを効すに計を以てし、以て其の情を索む。」、の「経」の字の解釈には諸説ありますが、次のうち「経」の字の解釈として適当でないものはどれでしょう?

(1)大綱
(2)おさめる
(3)度(はか)る
(4)学ぶ

【3問目】計篇の「五事」の一つ、「天」の説明で「天とは陰陽・寒暑・時制なり。」、とありますが、この「陰陽」の解釈には諸説が存在します。では、この「陰陽」の解釈として、適当でないものは次のうちどれでしょう?

(1)日取、時取、方角、年月の吉凶、十干、十二支、五運のくり様、雲気煙気の見様。
(2)明暗、晴雨、乾湿
(3)陰陽師、卜占、天官、聖人・君子
(4)剛柔、晦朔、三光、盈縮

【4問目】計篇の、「七計」の中で、次のうち当てはまらないものはどれでしょう?

(1)賞罰孰れか明らかなる。
(2)兵衆孰れか強き。
(3)法令孰れか行わる。
(4)主孰れか能なる。

【5問目】『十一家註孫子』に、「地とは遠近・険易・広狭・死生なり」とみえますが、諸説ある「死生」の解釈として、適当でないものは次のうちどれでしょう?

(1)地形の高い所を「生」、低い所を「死」。
(2)疫病が流行し死者が多い地を「死」、人が生き生きと暮らせる良い環境の地を「生」。
(3)草木が繁茂している地を「生」、荒れ地を「死」。
(4)軍隊の死生を決める地勢。

【6問目】計篇の、「五事」のひとつ、「将」の「五能」とよばれるもののうち、適当でないものは次のうちどれでしょう?

(1)勇
(2)厳
(3)義
(4)智

【7問目】計篇の、「詭道十四変」とよばれるもののうち、適当でないものは、次のうちどれでしょう?

(1)佚にして之れを労す。
(2)近くとも之れに遠きを視(しめ)す。
(3)怒にして之れを撓(たわ)める。
(4)強にして之れに備える。

【8問目】計篇の、「勢とは利に因りて権を制するなり。」の文の、「権」の解釈には諸説ありますが、さて、次のうち「権」の解釈として、適当でないものはどれでしょう?

(1)バランス
(2)道理
(3)臨機応変の対応
(4)権謀術数

【9問目】計篇の、「夫れ未だ戦わざるに廟算して勝つ者は、算を得ること多ければなり。」の文の、「廟算」の意味として、適当なものは次のうちどれでしょう?

(1)宗廟で君臣一同、彼我の戦力を比較検討すること。
(2)祖廟で君主が座して、占い師が戦争の勝負を占うこと。
(3)朝廷において、敵の力の情報収集および敵の戦力を計算し、必勝を祖先の霊に誓うこと。
(4)廟堂において、軍師が一人籠って戦争をシュミレーションすること。

【10問目】世に有名な「風林火山」の句は『孫子』の何篇にでてくるでしょう?

(1)軍争
(2)火攻
(3)行軍
(4)九変










【1問目解説】

正解は(1)。

この、「士」という解釈では、狭義すぎるので、現在では用いられておりません。

ちなみに、山鹿素行は、最初は師である北条氏長の「士=兵士」という解釈を引き継いでいましたが、のちに『孫子諺義』を著したときには、「軍旅=いくさ」と解釈を改めています。

(2)の「軍事」という解釈もなかなかよいのでは、と私はちなみに思っています。


【2問目解説】

正解は(4)。

「経」の字は、数多の注釈家がさまざまな解釈を試みています。
主な解釈としては、「経度=はかる」、「縦糸の意味から変じて、大綱」、「経緯、経権の字義から、常、または常法」、「おさめるの意味から、軍備をなす」があります。

あなたならどう解釈しますか?


【3問目解説】

正解は(3)。陰陽師・卜占・天官は、「陰陽」の意味に含まれますが、聖人・君子は含まれません。

(1)は『孫子国字解』(荻生徂徠)の解釈。

(2)は現在の主な解釈の一部。とくに、「太陽の光の明暗」という解釈が多い。また、『孫子』本文で、迷信の類を否定している文があることから、荻生徂徠の解釈にあるようなものは、現在の注釈家は否定している。

(4)は『国語』の越語の注。


【4問目解説】

正解は(4)。

「主孰れか有道なる」が正しい。
または、「将孰れか能なる(有能なる)」が正しい。

これらの彼我の比較検討が戦争の勝敗を決める。自分はすごくがんばったと思っても、相手がそれ以上であれば負けてしまうのである。客観的な目を持ちましょう!


【5問目解説】


正解は(2)。

ここでの「死生」に当てはまるものは、いずれも「地勢」をさしており、それ以外のもの(疫病など)は関連していない。

あなたならどう解釈する?


【6問目解説】

正解は(3)。

将の五能とは、「智・信・仁・勇・厳」を指す。

孫子は、五能の始めに「智」を挙げていますが、「智」を最重要視していたのはこのことからもわかります。


【7問目解説】

正解は(4)。

正しくは、「強にして之れを避く。」、または「実にして之れに備える。」となる。

孫子は「兵とは詭道なり。」と、敵に勝つには敵を欺くことが基本である、といっています。嘘をつくのが上手な人は現代の世でも得をしています。あなたも孫子に倣い、上手な嘘をつけるよう特訓しましょう!


【8問目解説】

正解は(2)。「道理」という意味はない。

「権」とは、もともと「秤のおもり」という意味で、この意味を発展させ、「臨機応変の処置」や「バランス」という意味が各注釈者から生じた。
また、「ものごとをはかり考えること」の意味から、「権謀」という解釈もある。


【9問目解説】

正解は(1)。

正解のポイントは、
1、宗廟(祖廟)または朝廷(廟堂)において、
2、君主と家臣が一同会して、
3、敵と味方の戦力を把握し、作戦・計画をたてること。

の以上となる。

よって、(2)は占うことと言っているので間違い。

(3)は自分の側の力がわからないから間違い。

(4)は軍師一人だけが、計算しているので間違い。


【10問目】解説


正解は(1)。

「其の疾きことは風の如く…」は、「武田信玄」の旗印として有名ですが、何篇にでてくるかまで答えられる人はなかなかいなかったのでは…。

豆知識としてどうぞ。










Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

















コメント:
この記事へのコメント:
コメント:を投稿
URL:
コメント:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック:
この記事のトラックバック URL
この記事へのトラックバック: