2ntブログ
かっぱさんのBookmarkBar
孫子研究ブログです。孫子兵法は別名『孫子兵経』、『SUNTZU』、『The Art of WAR』ともよばれています。ナポレオンや毛沢東も愛読していました。注釈者には曹操、杜牧、山鹿素行、荻生徂徠、新井白石、吉田松陰、等の有名人も多いです。とにかく深いです。

孫子 兵法 大研究!トップ⇒スポンサー広告⇒孫子兵法問題集(8)孫子 兵法 大研究!トップ⇒孫子兵法問題集:孫子 兵法 大研究!⇒孫子兵法問題集(8)
-------- (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


2013-01-21 (月) | 編集 |
孫子 兵法 大研究!

孫子兵法問題集:孫子 兵法 大研究!

孫子兵法問題集(8)

『孫子』を学びたい方はぜひともこの問題集に挑戦していただきたいと思います。『孫子兵法』はあなたの人生を変えることができる数少ない書物のひとつと言えるでしょう。深く知ることで応用の幅も広がることは間違いありません。ぜひともチャレンジしてみてください。








【1問目】『孫子』の、有名な「風林火山」の四句の前に、「故に兵は(1)を以て立ち、利を以て動き、分合を以て変を為す者なり。」、とありますが、さて、空欄(1)に入る言葉は次のうちどれでしょう?

(1)権
(2)詐
(3)理
(4)算

【2問目】『孫子』軍争篇より問題です。
本文に、「衆を用うるの法は、高陵には向かう勿れ、倍丘には迎うる勿れ、佯北には従う勿れ、囲師には(1)を遺し、帰師には遏(とど)むる勿れ。」、とありますが、さて、空欄(1)に入る言葉は次のうちどれでしょう?

(1)闕(けつ)
(2)疾
(3)懟(つい)
(4)翳(えい)

【3問目】『孫子』地形篇の六つの将の過ちの箇所から問題です。
本文に、「将は敵を料(はか)ること能わずして、少を以て衆に合い、弱を以て強を撃ち、兵にも先鋒無きは、(1)と曰う。」、とありますが、さて、空欄(1)に入る言葉は次のうちどれでしょう?

(1)走る
(2)陥る
(3)弛む
(4)北(に)ぐる

【4問目】『孫子』地形篇より問題です。
本文に、「故に進みて名を求めず、退きて罪を避けず、唯だ(1)を是れ保ちて、而も利の(2)に合うは、国の宝なり。」、とありますが、さて、空欄(1)、(2)に入る言葉は次のうちどれでしょう?

(1)(1)家 (2)君
(2)(1)財 (2)法
(3)(1)民 (2)主
(4)(1)国 (2)衆

【5問目】『孫子』計篇で、五事七計と勢、詭道について述べた後、「此れ兵家の勝にして先には伝うべからざるなり。」、の文が見えますが、この文の解釈として、適当でないと思われるものは次のうちどれでしょう?

(1)兵家の勝ち方は秘密のものだから、人に伝え洩らすことはできない。
(2)五事七計を理解していない者に、詭道を先に伝授することはできない。
(3)兵家の勝ち方は臨機応変の奇策によるものであるから、あらかじめどのようにして勝つかは人に話すことができない。
(4)兵家の巧妙な権謀による勝ち方というものは、私が君主に召し抱えられる前には伝えることはできない。

【6問目】『孫子』の一番最初の篇名は「始計」、又は「計」ですが、ではこの篇名の由来はどこからきていると考えられるでしょう?
次のうち由来の一つとして当てはまらないと思うものを、選んでください。

(1)五事七計を計算すること
(2)詭詐の謀事
(3)廟算
(4)臨機応変の処置

【7問目】『孫子』九地篇に、「敢えて問う、敵衆(おお)くして以て整にして将(まさ)に来たらんとす。之れを待つこと若何(いかん)。曰く、其の(1)を奪わば、則ち聴かん。」とありますが、さて、この空欄(1)に入る言葉は次のうちどれでしょう?

(1)及ばざる所
(2)戒めざる所
(3)輸(いた)す所
(4)愛する所

【8問目】漢の劉邦の臣下の韓信が、背水の陣をしき勝利した後、戦にどうして勝ったのかわかっていない部下たちに、「兵法に、『これを亡地に投じて然る後に存し、これを死地に陥れて然る後に生く』、とあるではないか。」と説明しましたが、さて、この言葉は『孫子』の何篇にでてくる言葉でしょう?

(1)九変
(2)地形
(3)軍争
(4)九地

【9問目】『孫子』地形篇より問題です。
本文に、「故に曰く、彼れを知りて己れを知れば、勝 乃ち殆うからず。(1)を知りて(2)を知れば、勝 乃ち全うすべし。」とありますが、さて、空欄(1)、(2)に入る言葉は次のうちどれでしょう?

(1)(1)用 (2)妙
(2)(1)地 (2)天
(3)(1)機 (2)先
(4)(1)利 (2)敏

【10問目】『孫子』作戦篇の、「故に敵を殺す者は怒なり。」の解釈には2つあり、一つは、「敵に勝って強さを増す方法として、『怒』の感情を用いよ。」という解釈である。

そしてもう一つのほうが、火攻篇の「主は怒りを以て師を興すべからず。将は慍(いきどお)りを以て戦いを致すべからず。」の文を根拠として、「『怒』の感情は軍を破滅にもたらすものであるから、『怒』の感情をもって、敵をむやみに殺してはならない」、というものである。
では『怒り』ではなく、何によって軍を動かすべきだと火攻篇で孫子は言っているでしょう?

(1)分合(集合分散)の法
(2)安定した心
(3)利に合うかどうか
(4)即戦速決








【1問目解説】

この文の意訳は、「そこで、戦争は敵の裏をかくことに主眼をおき、利のある所に従って行動し、分散や集合で変化の形をとっていくものである。」、となる。

計篇で、「兵は詭道なり。」と孫子は言っていますが、おなじようなことをここでも孫子はまた強調して述べています。、我々は、敵を欺くことが、戦争の基本戦術であるということを理解しなくてはなりません。


【2問目解説】

正解は(1)。

(3)の懟は、怨み怒ること、の意。

(4)の翳は、かげり、くもり、の意。

この文の意訳は、「そこで兵の運用の方法は、高い丘の上に陣取っている敵軍には攻め上がってはならず、丘を背にして攻撃してくる敵軍を迎え撃ってはならず、偽って敗走する敵軍を追撃してはならず、包囲した敵軍には逃げ口を残しておき、故国に帰還しようとする敵軍を遮って止めたりしてはならない。」、となる。

闕とは、「欠」と同意で、ここでは包囲網の一角をわざと開けておくこと。

逃げ場をつくることで、敵に、もしかしたら逃げ延びることができるかもしれない、と思わせ、戦意を失わせる策である。逃げ場を作らなければ、敵は死にもの狂いで戦うことになり、自軍にとって不利となる。敵に背水の陣をとらせることなく、戦意を失わせ、逃走させてから、自軍は猛追撃を行い、敵軍を壊滅させるということが、この策の狙いである。


【3問目解説】

正解は(4)。

(1)の「走る」とは、「夫れ勢い均しきとき、一を以て十を撃つは曰(すなわ)ち走るなり。」、と本文にあります。

(2)の「陥る」とは、「吏の強くして卒の弱きは曰ち陥るなり。」、と説明されています。

(3)の「弛む」とは、「卒の強くして吏の弱きは曰ち弛むなり。」と本文に説明があります。

この文の意訳は、「将軍が敵情を考えはかることができずに、小勢で多勢の敵と戦い、弱い勢いで強い敵を攻撃し、軍隊の先鋒に優れた兵士もいないのは、必ず戦闘に敗退する軍隊と呼ばれる。」、となる。

将軍は、大勢の味方の感情に流されること無く、軍を統制し、兵の実力に見合った用兵をおこない、冷静に敵軍に対処しなければならないことを強く誡めている。


【4問目解説】

正解は(3)。

この文の意訳は、「だから、功名を求めないで進むべき時に進み、罪になることをも恐れず退くべき時に退き、ひたすら人民を大切にし、主君の利益にも合致するような将軍は、国家の宝である。」、となる。

ほとんどの者は、最後の決断を迫られたとき、自分の判断の方が正しいとわかっていても、上司の指示にやみくもに従うなどして、もしも事態がうまくいかなかったとき、責任を自分がとらなくてもいいようにしてしまう。これは、うまくいかなかったとき、罪を部下に擦り付けることが日常化している職場におこる現象である。周辺の環境がこのようでは、ここの本文にある「国の宝」が生まれる可能性は皆無に近い。下の声を取り入れる土壌や、部下にある程度の裁量権を任せ、干渉しないといったことが、より多くの利益を生むこつと言えるだろう。


【5問目解説】

正解は(4)。

この「先には伝うべからざるなり。」の文は、注釈者によって、問題の選択肢にあるように、これまでいろいろな解釈がなされてきた。
この(1)、(2)、(3)のうちのどれかが孫子の意に沿ったものと言えるであろうが、どれが真意であったかは今のところはわかっていない。
少なくとも、詭道の説明のあとにこの文が続くことから、詭道に関わりがあることだけは確かであることがわかる。


【6問目解説】

正解は(4)。

計とは、「はかり考えること」、又は「計謀」の意も含まれると考えられる。この意味に一致しないものは(4)番のみである。

(4)は本文の「勢とは利に因りて権を制するなり。」の言葉から引用。

『孫子』にいう「計」の本来の意味は「はかり考えること」であり、「五事七計」のみ最初の編纂当時には記載されていたものが、「計」には「権謀」という意味もあることから、後の時代に「詭道」の文が付け足されたとする説もある。


【7問目解説】

正解は(4)。

「敵の愛するところを奪え」、という言葉はこれまでに、どこかでみなさんもきいたことがあったかもしれません。その由来が『孫子』のこの文です。

この文の意訳は、「お尋ねしたいが、敵が秩序立った大軍でこちらを攻めようとしている時には、どのようにしてこれに対処したらいいだろうか。孫武がいうには、まず敵が大切にしている(重視している)もの(地点)を奪い取れば、敵はこちらの思い通りになるでありましょう。」、となる。


【8問目解説】

正解は(4)。

韓信は、中国秦末から前漢初期にかけての武将。劉邦の元で数々の戦いに勝利し、劉邦の覇権を決定付けた。張良・蕭何と共に漢の三傑の一人。

韓信は兵を操らせては人に並ぶものがないものであったが、大局的な世の中の流れを見ることに関しては欠けていた。ひとことでいえば、「戦術」は超一流であったが、「戦略」はお粗末であった。最後は信用していた蕭何に裏切られる形で捕えられ処刑されてしまった。並ぶ者のない大将軍の末路としては残念なものであった。

『孫子』は処世術としても応用できる書物である。戦場のみでその真価を発揮するものではない。木をみて森をみないことがあってはならない。


【9問目解説】

正解は(2)。

「地」と「天」の位置が逆の本もある。
また、「全うすべし」が「窮まらず」となっている本もある。

この文の意訳は、「だから、『敵情を知って味方の事情も知っておれば、そこで勝利にゆるぎがなく、土地のことを知って自然界の巡りのことも知っていれば、そこでいつでも勝てるのである。』といわれるのである。」、となる。

「全うする」の語は、謀攻篇にもでてきており、損害を少なくして敵に勝つという意味で使われてきた。ここでも同じような意味でよいだろう。


【10問目解説】

正解は(3)。

火攻篇の、「主は怒りを以て師を興すべからず。将は慍(いきどお)りを以て戦いを致すべからず。」の文の後に、「利に合えば而(すなわ)ち動き、利に合わざれば而ち止まる。」とある。
一時の感情で開戦することが当たり前だった当時の世界観を戒めたのがこの言葉であった。
孫子はこのあとに「亡くなった国は建て直すことはできず、死者は生き返らせることはできない。」と言っている。










Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...










コメント:
この記事へのコメント:
コメント:を投稿
URL:
コメント:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック:
この記事のトラックバック URL
この記事へのトラックバック: