2012-04-14 (土) | 編集 |
孫子 兵法 大研究!
本文注釈:孫子 兵法 大研究!
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『賞罰孰れか明らかなる、と。』:本文注釈
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明-①光があたってあかるい。はっきり見える。あかるさ。あかり。②はっきりしている。あきらか(にする)。あかす。③頭脳がはっきりしていて、かしこい。物を見通す力(がある)。④夜があける。次の日・年になる。あくる。⑤〔仏〕智慧ちえ。学者の修めるべき科目。光明の意。⑥神。祭られた死者。⑦ミン中国の王朝の名。一三六八~一六四四年。【解字】会意。「日」+「月」。あかるい意。また一説に、「冏」(=あかりとりの窓)の変形+「月」で、窓から月光がさしこんで物がはっきり見える意。
註
○天野孫子:「明」はここではあいまいにせず正しく行なうの意。この句も前述の五事にはなかったもの。以上の七句において述べたものが七計と言われる。これについて一説に『直解』は「按ずるに旧説に上の文を七計と為す。愚謂へらく、強と曰ひ練と曰ひ明と曰ふ。軍を行ふに法ある者に非ざれば能はず。孫子必ず詳にして言ひ、以て人に示さんと欲するのみ。豈五事の外に、而も別に七計あらんや」と。また『発微』[篠崎司直の『孫子発微』]も「夫れ令は必ず法に由り、法は必ず令を以て行はる。法令相待つ。是れ豈二物ならんや。故に曲制官道主用は皆令を待ちて行はる。兵衆の強、士卒の練、賞罰の明も亦未だ嘗て法令に由らずんばあらず。故に此三者は法令の外に非ず。之を法令の下に陳ぶる所以なり」と。また『折衷』[平山兵原の『孫子折衷』]は「徐象卿云ふ、兵衆の句は主用の二字を発明す。言ふこころは軍資其用を得るは兵衆強き所以なり、となり」「徐象卿云ふ、士卒の句は曲制の二字を発明す。言ふこころは部曲の整斉は、士卒、練れる所以なり、となり」「徐象卿云ふ、賞罰の句は官道の二字を発明す。言ふこころは官を有道に分つは、賞罰明なる所以なり、となり」と。
○守屋孫子:賞罰はどちらが公正に行なわれているか。
○重沢孫子:第七は賞罰。信賞必罰の原則が、両国のどちらでより正しく守られているかの比較です。士気に直接かかわる事柄だけに、勝敗の可能性を判断する重要な条件となりえます。
○田所孫子:最後には賞罰が如何に公明厳正に行なわれているか否かについて、敵味方の両々比較研究して計算してみよと、孫子は言う。
○著者不明孫子:【賞罰孰明】賞罰が明らかとは、賞罰がいいかげんでなく、厳格公正適切に施されることをいう。
○諺義:賞は有功を賞する也。罰は下知をそむくもの法をやぶるものを罰する也。明とは賞罰はありといへども明ならざれば其の實を得ず、このゆゑに明の字を用ふる也。軍旅のこと就中賞罰の明なるを以て三軍の要とす。名将皆手柄功名のひはん(批判)に念を入れて、少しもくらからざるごとく戒あり。戦場は人の生死一大事のかかる處也。此所において功を立つる時、上くらくして其のせんさくひはん邪路なるときは、勇士皆軽薄を事とし、實儀を失ひて、遂には軍事やぶるべし。このゆゑに両国の賞罰孰れか明なると考ふる也。三略に云はく、賞罰必ず信なること天の如く地の如く、乃ち人を使ふ可しと、又云はく、軍は賞を以て表と為し、罰を以て裏と為す、賞罰明なることは則将の威行はると。以上是れを七計と云ふ。其の言相かはれりといへども、根本五事より出でたり。外に七計ありと云ふにあらず。然れば五事をよく工夫せしむるときは、七計おのづから備はる也。主将・士卒・兵衆は其の人にかかる。天地は天の時地の利也。法令賞罰は兵を用ふるの用法也。主は道に志を厚くし、将は材を逞しうして、能く事機に應ずるが如くならしめ、士卒は常にこれが耳目手足をねりて、其の心を一ならしめ、兵具器械は其の制作に念を入れ、其の事を心得たらん輩をあつめてこれをなさしめ、人馬は遠きにこたへ寒暑にいたまず、重きをになひけはしきをあゆみて疲労せざるがごとくならしめ、其の上に法を定めて曲制・官道・主用をととのへ、下知法度を立て人の心を定め、賞罰を明にして邪曲をただし、下の情を通ぜしめ、而る後に材能五徳あらん大将を命じてこれをひきゐしむるときは、兵法かくる所あらざる也。
○孫子国字解:賞みだりなれば、費多けれども士卒恩と思はず、罰みだりなれば、殺せども士卒恐れず、故に功あれば、意趣ある人をも賞し、罪あれば、親子にても赦さず、かやうなるを賞罰明かなりと云。敵と味方とは、何れか賞罰明かなりと、たくらべはかることを、本文にかく云へり。右の七計の内、兵衆孰強と云より、末の三は皆法のよく立たる上のことを、又委細に學たるものにて、七計を五事に合せ見れば、末の四は皆五事の内の法なり。五事の内にては、法と云もの尤肝要なることゆへ、孫子が念を入れて、細かに分けて云たる也。諸葛孔明も、名ある将の備にても、法なき軍は破りやすし。名なき将の備なりとても、法ある備は破り難しと云へり。
○杜佑:善に賞し、悪に罰す。知るや誰か分けて明なるぞ。故に王子曰く、賞度ること無くば則費して恩無し、罰度ること無くば則戮して威無し、と。
○杜牧:賞して僭[分を越える。下の者が身分不相応に上の者をまねる。おかす。]らず、刑して濫れず。[①水があふれ出る。②度が過ぎる。みだれる。みだりに。むやみに。【解字】形声。「水」+音符「監」(=中にとじこめるわく)。水がわくを越えて外へはみ出す意。]
○梅堯臣:有功を賞し、有罪を罰す。
○王晳:孰れか能く賞して必ず功に當て、罰して必ず情に稱す。[情に称す-その事態の様子に釣合わせる。]
○張預:賞を當てるとは、仇怨むと雖も必ず録すなり。罰を當てるとは父子と雖も舍かざる[舍-すておく。]なり。又司馬法に曰く、賞は時を逾えず、罰は列を遷さずば、誰に於いて明と為さん、と。
意訳
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○金谷孫子:賞罰はどちらが公明に行なわれているかということで、
○浅野孫子:賞罰はどちらが明確に実施されているか、といったことである。
○町田孫子:賞罰はどちらが公正に行なわれているか、の七つである。
○天野孫子:いずれがよりよく賞罰を明らかにして行なわれていようか。その優劣の数をそれぞれ計算する。
○フランシス・ワン孫子:そして、何れの方がより公正な賞罰を行っているか。
○大橋孫子:賞罰はどちらが厳正公明に行われているか、の七点を検討すれば、
○武岡孫子:賞罰はどちらの軍隊が厳正公明に行なわれているか。
○著者不明孫子:賞罰はどちらが厳正であるか-の七項目で、
○学習研究社孫子:賞罰は、どちらのほうが公明正大に行われているか」
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『賞罰孰れか明らかなる、と。』:本文注釈
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明-①光があたってあかるい。はっきり見える。あかるさ。あかり。②はっきりしている。あきらか(にする)。あかす。③頭脳がはっきりしていて、かしこい。物を見通す力(がある)。④夜があける。次の日・年になる。あくる。⑤〔仏〕智慧ちえ。学者の修めるべき科目。光明の意。⑥神。祭られた死者。⑦ミン中国の王朝の名。一三六八~一六四四年。【解字】会意。「日」+「月」。あかるい意。また一説に、「冏」(=あかりとりの窓)の変形+「月」で、窓から月光がさしこんで物がはっきり見える意。
註
○天野孫子:「明」はここではあいまいにせず正しく行なうの意。この句も前述の五事にはなかったもの。以上の七句において述べたものが七計と言われる。これについて一説に『直解』は「按ずるに旧説に上の文を七計と為す。愚謂へらく、強と曰ひ練と曰ひ明と曰ふ。軍を行ふに法ある者に非ざれば能はず。孫子必ず詳にして言ひ、以て人に示さんと欲するのみ。豈五事の外に、而も別に七計あらんや」と。また『発微』[篠崎司直の『孫子発微』]も「夫れ令は必ず法に由り、法は必ず令を以て行はる。法令相待つ。是れ豈二物ならんや。故に曲制官道主用は皆令を待ちて行はる。兵衆の強、士卒の練、賞罰の明も亦未だ嘗て法令に由らずんばあらず。故に此三者は法令の外に非ず。之を法令の下に陳ぶる所以なり」と。また『折衷』[平山兵原の『孫子折衷』]は「徐象卿云ふ、兵衆の句は主用の二字を発明す。言ふこころは軍資其用を得るは兵衆強き所以なり、となり」「徐象卿云ふ、士卒の句は曲制の二字を発明す。言ふこころは部曲の整斉は、士卒、練れる所以なり、となり」「徐象卿云ふ、賞罰の句は官道の二字を発明す。言ふこころは官を有道に分つは、賞罰明なる所以なり、となり」と。
○守屋孫子:賞罰はどちらが公正に行なわれているか。
○重沢孫子:第七は賞罰。信賞必罰の原則が、両国のどちらでより正しく守られているかの比較です。士気に直接かかわる事柄だけに、勝敗の可能性を判断する重要な条件となりえます。
○田所孫子:最後には賞罰が如何に公明厳正に行なわれているか否かについて、敵味方の両々比較研究して計算してみよと、孫子は言う。
○著者不明孫子:【賞罰孰明】賞罰が明らかとは、賞罰がいいかげんでなく、厳格公正適切に施されることをいう。
○諺義:賞は有功を賞する也。罰は下知をそむくもの法をやぶるものを罰する也。明とは賞罰はありといへども明ならざれば其の實を得ず、このゆゑに明の字を用ふる也。軍旅のこと就中賞罰の明なるを以て三軍の要とす。名将皆手柄功名のひはん(批判)に念を入れて、少しもくらからざるごとく戒あり。戦場は人の生死一大事のかかる處也。此所において功を立つる時、上くらくして其のせんさくひはん邪路なるときは、勇士皆軽薄を事とし、實儀を失ひて、遂には軍事やぶるべし。このゆゑに両国の賞罰孰れか明なると考ふる也。三略に云はく、賞罰必ず信なること天の如く地の如く、乃ち人を使ふ可しと、又云はく、軍は賞を以て表と為し、罰を以て裏と為す、賞罰明なることは則将の威行はると。以上是れを七計と云ふ。其の言相かはれりといへども、根本五事より出でたり。外に七計ありと云ふにあらず。然れば五事をよく工夫せしむるときは、七計おのづから備はる也。主将・士卒・兵衆は其の人にかかる。天地は天の時地の利也。法令賞罰は兵を用ふるの用法也。主は道に志を厚くし、将は材を逞しうして、能く事機に應ずるが如くならしめ、士卒は常にこれが耳目手足をねりて、其の心を一ならしめ、兵具器械は其の制作に念を入れ、其の事を心得たらん輩をあつめてこれをなさしめ、人馬は遠きにこたへ寒暑にいたまず、重きをになひけはしきをあゆみて疲労せざるがごとくならしめ、其の上に法を定めて曲制・官道・主用をととのへ、下知法度を立て人の心を定め、賞罰を明にして邪曲をただし、下の情を通ぜしめ、而る後に材能五徳あらん大将を命じてこれをひきゐしむるときは、兵法かくる所あらざる也。
○孫子国字解:賞みだりなれば、費多けれども士卒恩と思はず、罰みだりなれば、殺せども士卒恐れず、故に功あれば、意趣ある人をも賞し、罪あれば、親子にても赦さず、かやうなるを賞罰明かなりと云。敵と味方とは、何れか賞罰明かなりと、たくらべはかることを、本文にかく云へり。右の七計の内、兵衆孰強と云より、末の三は皆法のよく立たる上のことを、又委細に學たるものにて、七計を五事に合せ見れば、末の四は皆五事の内の法なり。五事の内にては、法と云もの尤肝要なることゆへ、孫子が念を入れて、細かに分けて云たる也。諸葛孔明も、名ある将の備にても、法なき軍は破りやすし。名なき将の備なりとても、法ある備は破り難しと云へり。
○杜佑:善に賞し、悪に罰す。知るや誰か分けて明なるぞ。故に王子曰く、賞度ること無くば則費して恩無し、罰度ること無くば則戮して威無し、と。
○杜牧:賞して僭[分を越える。下の者が身分不相応に上の者をまねる。おかす。]らず、刑して濫れず。[①水があふれ出る。②度が過ぎる。みだれる。みだりに。むやみに。【解字】形声。「水」+音符「監」(=中にとじこめるわく)。水がわくを越えて外へはみ出す意。]
○梅堯臣:有功を賞し、有罪を罰す。
○王晳:孰れか能く賞して必ず功に當て、罰して必ず情に稱す。[情に称す-その事態の様子に釣合わせる。]
○張預:賞を當てるとは、仇怨むと雖も必ず録すなり。罰を當てるとは父子と雖も舍かざる[舍-すておく。]なり。又司馬法に曰く、賞は時を逾えず、罰は列を遷さずば、誰に於いて明と為さん、と。
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○金谷孫子:賞罰はどちらが公明に行なわれているかということで、
○浅野孫子:賞罰はどちらが明確に実施されているか、といったことである。
○町田孫子:賞罰はどちらが公正に行なわれているか、の七つである。
○天野孫子:いずれがよりよく賞罰を明らかにして行なわれていようか。その優劣の数をそれぞれ計算する。
○フランシス・ワン孫子:そして、何れの方がより公正な賞罰を行っているか。
○大橋孫子:賞罰はどちらが厳正公明に行われているか、の七点を検討すれば、
○武岡孫子:賞罰はどちらの軍隊が厳正公明に行なわれているか。
○著者不明孫子:賞罰はどちらが厳正であるか-の七項目で、
○学習研究社孫子:賞罰は、どちらのほうが公明正大に行われているか」
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2012-04-12 (木) | 編集 |
孫子 兵法 大研究!
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『士卒孰れか練いたる、』:本文注釈
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士卒-(古くはジソツとも)①武士(士官)と兵卒。②兵士。軍兵。
士-①一人前の男子。学徳のある、りっぱな人。女子にもいう。②官位を有し、人民の上に立つ者。役人。昔、中国で、卿・大夫の下に位する官僚。③兵卒を指揮する者。もののふ。さむらい。四民のうち最上位の身分。④ある資格を有する者。【解字】男子の性器の象形。おとこの意を表す。
卒-①上官の身の回りの世話をする下級の兵士・従者。②にわか。あわただしい。③おわる。おえる。④死ぬ。「卒去そっきょ・しゅっきょ」四位・五位の人についていう。⑤ついに。③④⑤は正しくは字音「シュツ」だが、④の「卒す」以外は慣用的に「ソツ」とよむ。【解字】会意。上半部は「衣」。「十」を加えて、うわっぱりを着て十人ずつ一隊となって行動する下級の兵士の意。
練-①ねる。くり返し手をかけて質をよくする。きたえる。②ねれる。なれる。【解字】形声。「糸」+音符「柬」(=よりわける)。生糸を煮て不純物を除去する意。
註
○守屋孫子:六、兵卒は、どちらが訓練されているか。
○重沢孫子:第六は、もう一つの決定要素と見られる戦闘技術の長短。人対人の直接的なぶつかり合いが主で、戦車戦はまだそれほど普及していない状態ゆえに、個人の技術に大きな比重がかかっていた。熟練度は勝敗を分ける大きな要因でした。
○著者不明孫子:【士卒】戦士・兵士。上の「兵衆」と同じものを指すことになるが、ここでは、「兵衆」は軍隊の兵員を総体的にとらえていい、「士卒」のほうは個々の人員を取り上げていったもの。なお、「士」(卿・大夫・士の士。身分階級の名。軍隊では下級幹部となる)と「卒」(一般の兵卒)とを分けて「士卒」と並称したとも考えられる。
○諺義:士は甲冑を帶する兵士也。卒は足軽等の歩卒也。練とは兼て軍事をねりならはしむるのこと也。故に両国の士卒いづれ(か)練不練を考ふる也。士卒にはねると云ひ、兵衆には強と云ふ、尤も精しき意味あり。兵衆は大概土地の風俗による、士卒は主将の常々のをしへによることなるゆゑ也。一字と云へども、おろかならざる心得也。練と云ふは鍛錬の義也。つねづね内習を詳にいたして、金鼓旌旗を以て、耳目を練り、狩漁技藝を以て進退往来せしめて、其の手足を練り、下知法令約束を以て、其の心をねる、是れ古来兵を教ふるの法也。
○孫子国字解:練とは、熟することなり。熟するとは、法に熟するを云。旗合符しをよく覺へ、金太鼓の合圖をよくわきまへ、備を分け、備を合せ、懸るも引も、起つも坐くも、よく合圖を違へず、手間とらず、馳引達者にて、武藝に調練したることなり。敵味方何れかかやうなると、たくらべはかることを、本文にかく云へり。
○杜佑:知るや誰か兵器強ければ利なる。士卒簡びて練う者なり。故に王子曰く士は素より習わざれば、陳に当りて惶惑す。将素より習わざれば、陳に臨みて闇變す。
○梅堯臣:車騎[兵車と騎馬。また、車馬にのった兵。]閑に習わば、孰れの國か精粗[くわしいことと大まかなこと。こまかいこととあらいこと。]ならん。
○王晳:孰れの訓之れ精[①しらげる。米をついて白くする。②くわしい。こまかい。綿密。③えりすぐられて、まじりけがない(もの)。エキス。④たましい。㋐生命の根源。元気のもと。㋑山川の神。もののけ。㋒まごころ。【解字】形声。「米」+音符「靑」(=よごれのない澄んだ水の色)。よごれなくしらげた米の意。転じて、まじりけのない心の意。]なり。
○何氏:勇怯・強弱なり。豈能く一概[①すべてを同じにみて一つにすること。ひとしなみ。一様。②あることをそうだと思いこむこと。また、強情。頑固。]ならんや。
○張預:離合・聚散[離合集散(聚散は集散に同じ。)-はなれたり集まったりすること。分離したり合併したりすること。]の法なり。坐作・進退[坐作進退-すわることとたつこと。たちい。動作。]の令なり。誰か素より閑に習う。
意訳
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○金谷孫子・大橋孫子:士卒はどちらがよく訓練されているか、
○浅野孫子:兵士はどちらが軍事訓練に習熟しているか、
○天野孫子:いずれの士卒がよりよく熟練していようか。
○武岡孫子:将兵はどちらの軍隊がよく訓練されているか。
○町田孫子:兵士はどちらが訓練されているか、
○フランシス・ワン孫子:将兵は、何れの方がよりよく訓練されているか。
○著者不明孫子:士卒はどちらがよく訓練されているか、
○学習研究社孫子:第六に、士や兵卒は、どちらのほうが訓練されているか。
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『士卒孰れか練いたる、』:本文注釈
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士卒-(古くはジソツとも)①武士(士官)と兵卒。②兵士。軍兵。
士-①一人前の男子。学徳のある、りっぱな人。女子にもいう。②官位を有し、人民の上に立つ者。役人。昔、中国で、卿・大夫の下に位する官僚。③兵卒を指揮する者。もののふ。さむらい。四民のうち最上位の身分。④ある資格を有する者。【解字】男子の性器の象形。おとこの意を表す。
卒-①上官の身の回りの世話をする下級の兵士・従者。②にわか。あわただしい。③おわる。おえる。④死ぬ。「卒去そっきょ・しゅっきょ」四位・五位の人についていう。⑤ついに。③④⑤は正しくは字音「シュツ」だが、④の「卒す」以外は慣用的に「ソツ」とよむ。【解字】会意。上半部は「衣」。「十」を加えて、うわっぱりを着て十人ずつ一隊となって行動する下級の兵士の意。
練-①ねる。くり返し手をかけて質をよくする。きたえる。②ねれる。なれる。【解字】形声。「糸」+音符「柬」(=よりわける)。生糸を煮て不純物を除去する意。
註
○守屋孫子:六、兵卒は、どちらが訓練されているか。
○重沢孫子:第六は、もう一つの決定要素と見られる戦闘技術の長短。人対人の直接的なぶつかり合いが主で、戦車戦はまだそれほど普及していない状態ゆえに、個人の技術に大きな比重がかかっていた。熟練度は勝敗を分ける大きな要因でした。
○著者不明孫子:【士卒】戦士・兵士。上の「兵衆」と同じものを指すことになるが、ここでは、「兵衆」は軍隊の兵員を総体的にとらえていい、「士卒」のほうは個々の人員を取り上げていったもの。なお、「士」(卿・大夫・士の士。身分階級の名。軍隊では下級幹部となる)と「卒」(一般の兵卒)とを分けて「士卒」と並称したとも考えられる。
○諺義:士は甲冑を帶する兵士也。卒は足軽等の歩卒也。練とは兼て軍事をねりならはしむるのこと也。故に両国の士卒いづれ(か)練不練を考ふる也。士卒にはねると云ひ、兵衆には強と云ふ、尤も精しき意味あり。兵衆は大概土地の風俗による、士卒は主将の常々のをしへによることなるゆゑ也。一字と云へども、おろかならざる心得也。練と云ふは鍛錬の義也。つねづね内習を詳にいたして、金鼓旌旗を以て、耳目を練り、狩漁技藝を以て進退往来せしめて、其の手足を練り、下知法令約束を以て、其の心をねる、是れ古来兵を教ふるの法也。
○孫子国字解:練とは、熟することなり。熟するとは、法に熟するを云。旗合符しをよく覺へ、金太鼓の合圖をよくわきまへ、備を分け、備を合せ、懸るも引も、起つも坐くも、よく合圖を違へず、手間とらず、馳引達者にて、武藝に調練したることなり。敵味方何れかかやうなると、たくらべはかることを、本文にかく云へり。
○杜佑:知るや誰か兵器強ければ利なる。士卒簡びて練う者なり。故に王子曰く士は素より習わざれば、陳に当りて惶惑す。将素より習わざれば、陳に臨みて闇變す。
○梅堯臣:車騎[兵車と騎馬。また、車馬にのった兵。]閑に習わば、孰れの國か精粗[くわしいことと大まかなこと。こまかいこととあらいこと。]ならん。
○王晳:孰れの訓之れ精[①しらげる。米をついて白くする。②くわしい。こまかい。綿密。③えりすぐられて、まじりけがない(もの)。エキス。④たましい。㋐生命の根源。元気のもと。㋑山川の神。もののけ。㋒まごころ。【解字】形声。「米」+音符「靑」(=よごれのない澄んだ水の色)。よごれなくしらげた米の意。転じて、まじりけのない心の意。]なり。
○何氏:勇怯・強弱なり。豈能く一概[①すべてを同じにみて一つにすること。ひとしなみ。一様。②あることをそうだと思いこむこと。また、強情。頑固。]ならんや。
○張預:離合・聚散[離合集散(聚散は集散に同じ。)-はなれたり集まったりすること。分離したり合併したりすること。]の法なり。坐作・進退[坐作進退-すわることとたつこと。たちい。動作。]の令なり。誰か素より閑に習う。
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○金谷孫子・大橋孫子:士卒はどちらがよく訓練されているか、
○浅野孫子:兵士はどちらが軍事訓練に習熟しているか、
○天野孫子:いずれの士卒がよりよく熟練していようか。
○武岡孫子:将兵はどちらの軍隊がよく訓練されているか。
○町田孫子:兵士はどちらが訓練されているか、
○フランシス・ワン孫子:将兵は、何れの方がよりよく訓練されているか。
○著者不明孫子:士卒はどちらがよく訓練されているか、
○学習研究社孫子:第六に、士や兵卒は、どちらのほうが訓練されているか。
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2012-04-10 (火) | 編集 |
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『兵衆孰れか強き、』:本文注釈
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「兵衆」の「兵」の意味の解釈に二通りあるが、「軍隊」と解する方が後ろに続く「衆」とのつながりがよい。また「武器」とした場合、兵の強弱以外にも、どのような武器がどれだけあるかなど、情報収集の項目が増え、より具体的に敵味方の状況を把握できるようになるが、「軍隊」でも「武器」でも、「兵」の解釈としてはどちらでも問題はないと思う。もう一方、「強」の意味に、「軍隊が強い」と、「数が多い」の二通りがある。いずれにせよ、相手の情況をこまめに探るということが大事である。例えば敵に食糧がなく元気がない様子の場合は「弱」、指揮があがっている場合は「強」、猛将に弱兵なし、故に「強」等と判断をおこなっていくのである。しかし、戦場は常に変化することから、臨機応変に判断・対応できるよう将は「智」に最も優れていなければならない。ゆえに五事の将の重要な素質において「智」が一番であることはいうまでもない。
強-①がっちりしてかたい。気力・体力・勢力が十分でつよい。(心が)しっかりしている。かたくこわばっている。②つよめる。力をつける。③無理をおす。しいる。しいて。あながち。④その数よりやや数量が多い。【解字】形声。「彊」(=じょうぶな弓)の省略形が音符。「虫」を加え、かたいからをかぶった虫の意。転じて、かたくてじょうぶの意。
註
○天野孫子:『兵衆孰強、士卒孰練』 「兵」は徒歩の兵、軍隊。「衆」は多くの人々。『通鑑』は「衆は是れ軍衆なり」と。『古文』には「兵衆孰強」が脱落している。「兵衆」は軍隊。「士」は卿・大夫・士の士で、平時下級官吏として仕え、戦時は小部隊の長となる。「卒」は徒歩の兵。『孫子』十三篇には「兵」の字を多く用い、「士」「士卒」は後から附加した衍文にあるので、「士卒」の字は後人の用いたものであろう。『詳解』は「士卒も亦兵衆なり。唯其の辞を異にするのみ」と。一説に『新釈』は「『兵』は雑兵の意。『衆』は大衆・衆愚等の衆である。従つて『兵衆』は未だ軍隊的組織編制十分ならず、何等の教練をも受けざる烏合の衆である。『士』は武士、勇士、士官、下士等の士であるから『兵』とか『衆』とか『卒』とかいふより階級の高いものである。『卒』は士の下に従属する兵卒である。故に『士卒』と言へば士と卒との上下の階級が現はれてゐる。『兵衆』といふのとは響がちがふ。『兵衆』に教練を加へた軍隊的組織編制をなしたものが『士卒』である」と。「練」は軍事に熟練すること。この二句は前述の五事になかったもの。
○守屋孫子:五、軍隊は、どちらが精強であるか。
○重沢孫子:第五は兵・衆の強弱。兵は武器、衆は兵士。この二つの要素こそ、戦闘能力を決定的に左右するもの。
○諺義:兵は周禮[三礼(さんらい)の一書。周代の官制を記したもの。古くは「周官」、唐以後「周礼」と称。周公旦の撰と伝えるが、戦国時代に編纂されたもの。秦の焚書の後、漢の武帝の時、李氏が「周官」を得て河間の献王に献上、さらに朝廷にたてまつられたという。天官・地官・春官・夏官・秋官・冬官の6編より成る。冬官1編を欠いていたので「考工記」を以てこれを補ったとされる。]の司兵に出づる所の五兵五盾の類也。五兵は、戈・殳・戟・酋矛・夷矛也。五盾は、干櫓の屬 五等有り、いづれも兵器をさす。衆は雜人也、雜人と云ふは、軍旅に出づる所の夫・人足・雜人を云ふ也。云ふ心は、兵具器械其の制作をつつしみ、其の國の名器を集め、四時について其の用を詳にすること、既に周禮の考工記等に之れを出す。しかればつねづねのたしなみこしらへあり。又其の土地によつて名器を出すことあり、其の主将の心得にて器械の衆寡強弱大いにことなり。人馬は其の國地の俗によつて自然と剛臆[(古くは清音)剛勇と臆病。]強弱そなはるべし。尤も雜人・乗馬・荷馬有餘不足あり、又国の険易によつて、馬のよくこたふると不堪なるとあり。このゆゑに兩國をあはせかんがへて、いづれかつよきとはかる也。強の字は兵具器械のつよくこたへ、久しくしてそこねざるを云ふ。又下人雑兵の土地の風俗について勇怯なるを指してもいへる也。舊説に言ふ所は、兵衆と士卒とわかたざるゆゑに、まぎれてしれざる也。講義・開宗・直解、皆兵衆を以て士卒と同義に注す。武經通鑑に云はく、兵は是れ兵器、衆は是れ軍衆と注す。杜牧・張預は車堅く馬良く士勇に兵利なるを以て強と為す、しかれども各々註解審ならざる也。兵衆に強と云ひ、士卒に練と云ふ、皆其の心得あること也。
○孫子国字解:兵は軍兵なり。衆は人衆なり。強と云は、士卒武勇に、馬つよく、兵具もよく、士卒太鼓を聞ては喜び、金を聞ては怒るを云なり。敵と味方とは、何れかかやうなると、たくらべはかることなり。
○孫子評註:「兵衆孰れか強き。士卒孰れか練れたる。賞罰(以上、「主孰有道」から「賞罰孰明」までが七計で五事についで作戦をたてる上での要件である。)孰れか明かなる。吾れ此れを以て勝負を知る。」-兵衆・士卒・賞罰は、是れ主将(「主孰有道」と「将孰有能」に加説したものである。)に陪説せるなり。吾れ此れを以てとは結束の語なり。
○杜牧:上下和して同じく戦うに勇ましくを強と為す。
○梅堯臣:内に和して外に附す。
○王晳:強弱以て相形して知るに足る。[強弱によって、相形して知ることができる]
○張預:車堅く馬良く士勇なるは兵に利なり。鼓聞きて喜び、金聞きて怒る。誰ぞ然るを為す。[だれがこのようにできようか、できる者はいない]
意訳
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○金谷・町田・大橋孫子:軍隊はどちらが強いか、
○浅野孫子:兵力数はどちらが強大か、
○田所孫子:第五は兵衆の強さについて、
○天野孫子:いずれの兵がよりよく強いであろうか。
○フランシス・ワン孫子:何れの兵士の方が強健であるか。
○武岡孫子:どちらの兵士が強健か。
○著者不明孫子:兵力はどちらが強いか、
○学習研究社孫子:第五に、民はどちらが強いか。
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本文注釈:孫子 兵法 大研究!
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『兵衆孰れか強き、』:本文注釈
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「兵衆」の「兵」の意味の解釈に二通りあるが、「軍隊」と解する方が後ろに続く「衆」とのつながりがよい。また「武器」とした場合、兵の強弱以外にも、どのような武器がどれだけあるかなど、情報収集の項目が増え、より具体的に敵味方の状況を把握できるようになるが、「軍隊」でも「武器」でも、「兵」の解釈としてはどちらでも問題はないと思う。もう一方、「強」の意味に、「軍隊が強い」と、「数が多い」の二通りがある。いずれにせよ、相手の情況をこまめに探るということが大事である。例えば敵に食糧がなく元気がない様子の場合は「弱」、指揮があがっている場合は「強」、猛将に弱兵なし、故に「強」等と判断をおこなっていくのである。しかし、戦場は常に変化することから、臨機応変に判断・対応できるよう将は「智」に最も優れていなければならない。ゆえに五事の将の重要な素質において「智」が一番であることはいうまでもない。
強-①がっちりしてかたい。気力・体力・勢力が十分でつよい。(心が)しっかりしている。かたくこわばっている。②つよめる。力をつける。③無理をおす。しいる。しいて。あながち。④その数よりやや数量が多い。【解字】形声。「彊」(=じょうぶな弓)の省略形が音符。「虫」を加え、かたいからをかぶった虫の意。転じて、かたくてじょうぶの意。
註
○天野孫子:『兵衆孰強、士卒孰練』 「兵」は徒歩の兵、軍隊。「衆」は多くの人々。『通鑑』は「衆は是れ軍衆なり」と。『古文』には「兵衆孰強」が脱落している。「兵衆」は軍隊。「士」は卿・大夫・士の士で、平時下級官吏として仕え、戦時は小部隊の長となる。「卒」は徒歩の兵。『孫子』十三篇には「兵」の字を多く用い、「士」「士卒」は後から附加した衍文にあるので、「士卒」の字は後人の用いたものであろう。『詳解』は「士卒も亦兵衆なり。唯其の辞を異にするのみ」と。一説に『新釈』は「『兵』は雑兵の意。『衆』は大衆・衆愚等の衆である。従つて『兵衆』は未だ軍隊的組織編制十分ならず、何等の教練をも受けざる烏合の衆である。『士』は武士、勇士、士官、下士等の士であるから『兵』とか『衆』とか『卒』とかいふより階級の高いものである。『卒』は士の下に従属する兵卒である。故に『士卒』と言へば士と卒との上下の階級が現はれてゐる。『兵衆』といふのとは響がちがふ。『兵衆』に教練を加へた軍隊的組織編制をなしたものが『士卒』である」と。「練」は軍事に熟練すること。この二句は前述の五事になかったもの。
○守屋孫子:五、軍隊は、どちらが精強であるか。
○重沢孫子:第五は兵・衆の強弱。兵は武器、衆は兵士。この二つの要素こそ、戦闘能力を決定的に左右するもの。
○諺義:兵は周禮[三礼(さんらい)の一書。周代の官制を記したもの。古くは「周官」、唐以後「周礼」と称。周公旦の撰と伝えるが、戦国時代に編纂されたもの。秦の焚書の後、漢の武帝の時、李氏が「周官」を得て河間の献王に献上、さらに朝廷にたてまつられたという。天官・地官・春官・夏官・秋官・冬官の6編より成る。冬官1編を欠いていたので「考工記」を以てこれを補ったとされる。]の司兵に出づる所の五兵五盾の類也。五兵は、戈・殳・戟・酋矛・夷矛也。五盾は、干櫓の屬 五等有り、いづれも兵器をさす。衆は雜人也、雜人と云ふは、軍旅に出づる所の夫・人足・雜人を云ふ也。云ふ心は、兵具器械其の制作をつつしみ、其の國の名器を集め、四時について其の用を詳にすること、既に周禮の考工記等に之れを出す。しかればつねづねのたしなみこしらへあり。又其の土地によつて名器を出すことあり、其の主将の心得にて器械の衆寡強弱大いにことなり。人馬は其の國地の俗によつて自然と剛臆[(古くは清音)剛勇と臆病。]強弱そなはるべし。尤も雜人・乗馬・荷馬有餘不足あり、又国の険易によつて、馬のよくこたふると不堪なるとあり。このゆゑに兩國をあはせかんがへて、いづれかつよきとはかる也。強の字は兵具器械のつよくこたへ、久しくしてそこねざるを云ふ。又下人雑兵の土地の風俗について勇怯なるを指してもいへる也。舊説に言ふ所は、兵衆と士卒とわかたざるゆゑに、まぎれてしれざる也。講義・開宗・直解、皆兵衆を以て士卒と同義に注す。武經通鑑に云はく、兵は是れ兵器、衆は是れ軍衆と注す。杜牧・張預は車堅く馬良く士勇に兵利なるを以て強と為す、しかれども各々註解審ならざる也。兵衆に強と云ひ、士卒に練と云ふ、皆其の心得あること也。
○孫子国字解:兵は軍兵なり。衆は人衆なり。強と云は、士卒武勇に、馬つよく、兵具もよく、士卒太鼓を聞ては喜び、金を聞ては怒るを云なり。敵と味方とは、何れかかやうなると、たくらべはかることなり。
○孫子評註:「兵衆孰れか強き。士卒孰れか練れたる。賞罰(以上、「主孰有道」から「賞罰孰明」までが七計で五事についで作戦をたてる上での要件である。)孰れか明かなる。吾れ此れを以て勝負を知る。」-兵衆・士卒・賞罰は、是れ主将(「主孰有道」と「将孰有能」に加説したものである。)に陪説せるなり。吾れ此れを以てとは結束の語なり。
○杜牧:上下和して同じく戦うに勇ましくを強と為す。
○梅堯臣:内に和して外に附す。
○王晳:強弱以て相形して知るに足る。[強弱によって、相形して知ることができる]
○張預:車堅く馬良く士勇なるは兵に利なり。鼓聞きて喜び、金聞きて怒る。誰ぞ然るを為す。[だれがこのようにできようか、できる者はいない]
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○金谷・町田・大橋孫子:軍隊はどちらが強いか、
○浅野孫子:兵力数はどちらが強大か、
○田所孫子:第五は兵衆の強さについて、
○天野孫子:いずれの兵がよりよく強いであろうか。
○フランシス・ワン孫子:何れの兵士の方が強健であるか。
○武岡孫子:どちらの兵士が強健か。
○著者不明孫子:兵力はどちらが強いか、
○学習研究社孫子:第五に、民はどちらが強いか。
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